2003年3月11日(火) 大阪
古本屋 と ブルース・リーBar
COLEECTION(コレクション) 訪問記

仕事で大阪へ行く機会があったので、前から行きたいと思っていた大阪の「ブルース・リーBar」を訪問してみようと思い立った。しかし、1人で行ってもつまらない。大阪には友人もいるが、ブルース・リーに興味のない人と一緒では面白くない。そこで、B.L氏のサイト「B.Lの塔」の掲示板で知り合ったS−GUN野澤 氏と待ち合わせ、梅田で落ち合うことにした。彼が大阪の人で、その店は彼の行きつけ(笑)ということは掲示板で知っていたのだ。

突然メールを出して「お会いしましょう」といった私に、野澤氏は大変びっくりされた様子だったが(そりゃそうだろう(笑))、快く応じてくれたのに感激。私の仕事が早く終わったこともあり、夕方6時に無事会うことができた。もちろん初対面であったが、そこはブルースファン同士、考えずに感じあうことで問題なく打ち解ける(笑)。

まずは「まんだらけ 梅田店」へ案内してくれる。「まんだらけ」とは、漫画を中心としたコアな古本屋で、同人誌やフィギア、DVDなども取り扱っている店舗である。早い話がオタクの巣窟(笑)。まあ、そう言っては身もフタもないのだが、普段なら私に縁のない店だ。入ると、入口にコインロッカーがあり、そこに荷物やカバンを預けるようなシステムになっている。万引き対策に違いないが、手ぶらで広い店内を歩き回れるので快適である。

私は、野澤氏について一目散にブルース・リーコーナーへ向かう。古い少年雑誌やガンダムのコーナーに心惹かれたが、目的はあくまでブルース・リーである。
「おお…」 思わず声をあげてしまった。そこには、昔よく目にしたブルース・リーやジャッキー・チェンの本が所狭しと並んでいるではないか。残念ながら、ビニール袋に包まれているため、中身を見ることはできない。それでも、1冊1冊手にとり、食い入るように眺める私がいた。そんな私を、微笑ましく見つめる野澤氏(笑)。今では骨董的価値のある本ばかりなので、単価も高い。結局、予算的な問題もあり「決定版ブルース・リー」と「ドラゴン大全科」の2冊を購入。計3000円也。帰りの車中、懐かしさに涙しながら読んだ(笑)。

見比べると、同じ写真をメインに使っているが違う出版社が違う時期に出している。
(左は昭和49年 ケイブンシャ、右は昭和56年 秋田書店)
昔は、この手の本はあちこちの書店で見かけたが、
今ではコアな古本屋でしか見られなくなってしまった。

「まんだらけ」を出て、空腹を満たそうと野澤氏推奨のお好み焼き屋「ゆかり 富国店」へ。なかなか繁昌している店で、待たされると思ったが「カウンターなら」という店員の案内ですぐに座ることができた。生ビールとミックス焼きのジャンボに舌鼓を打ちつつ、ブルース・リー談義。うーん、いいひと時だ。


さて、腹も膨れたところで、お目当てのブルース・リーbar「COLEECTION(コレクション)」へ向かう。野澤氏は、このところ毎週のようにブルース・リーのファン同士でこの店を利用していたらしく、店長とは顔馴染とか。まことに心強い。店の場所は、心斎橋駅から歩いて7〜8分ぐらい。スナックや小料理屋があるビルの1軒がそれだ。1人で来たら、なかなか見つけられなかったかもしれない。


店内はまさにブルース・リー一色。黒を基調とした内装が渋い。何より、ファンなら壁いっぱいに貼られたポスター、ズラリと並んだブルース・リーのグッズに目を奪われるだろう。トラックスーツや等身大パネルもある。そして、店内奥の大スクリーンでは映画や貴重な予告編集などを放映している。この日は、「グリーンホーネット」の予告や映画「ドラゴンへの道」が流されていた。


(左)ブルーが鮮やかな「怒りの鉄拳」
(右)素朴な甘さの「危機一発」

価値のありそうな映画チラシがズラリ
懐かしいやら、羨ましいやら

メニューはアルコールはもちろん、軽食やスナックまで結構揃っている。メインは、なんといっても映画のタイトルにちなんだカクテルだろう。グリーンホーネット、ドラゴン危機一発、ドラゴン怒りの鉄拳、ドラゴンへの道、燃えよドラゴン、死亡遊戯に加え、チェン、タンロン、リー、ビリー・ローという役名のカクテルもある。私がまず頼んでみたのは「怒りの鉄拳」。ジンベースで、鮮やかなブルーが印象的だった。和風のコースターに置かれて出てきたのも芸が細かい。ブルーで「静かな怒り」を表現しているのにもセンスのよさを感じる。野澤氏は「危機一発」がお気に入りのようだ。ブランデーベースで、懐かしい駄菓子屋系の甘さが特徴。続いて注文した「ドラゴンへの道」は、ピーチとレモンティーがブレンドしてあり、飲み口がやわらかだった。甘い酒が嫌いなので、普段はあまりカクテルを飲まない私だが、こういうカクテルなら幾らでも飲める(笑)。気分の問題だろうな。それに、19:00〜21:00は「ドラゴンタイム」で、時間内にオーダーしたドリンクがオール300円になるので嬉しい(テーブルチャージは1000円)。


貴重なグッズの数々

途中、店長さんが挨拶にきてくれた。是非メンバーになってください、とおっしゃるので用紙に記入した。入会金も会費もいらない上に、入会すれば今日の分のチャージが無料になるという。なんとも気前のいい、嬉しいサービスだ。

火曜日のせいか、店内は空いていた。女の子の2人組と1人の女性客。あまりブルースに興味のない女性客も結構来るという。せっかくなので、この機会に洗脳すればいいのに(笑)。

野澤氏も私も、翌朝早いので、そろそろ…ということで10時頃に席を立つ。地下鉄で梅田まで戻り、再会を約して別れた。今まで、大阪にはネット系の知り合いがいなかったので、すごく良い機会だったと思う(野澤氏に感謝!)。今度いつ行けるかわからないが、次回はドラゴンカクテルの全種を制覇してみたい(笑)。

 

ブルース・リーBar COLEECTION
http://www.bruce-lee.jp/
(残念ながら現在は閉店したようです)

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