伊忍道〜打倒信長〜

(画面はスーパーファミコン版)

ジャンル

シミュレーションRPG

発売

1991年 光栄(現・コーエー)

ハード

PC88、MSX2、スーパーファミコン

哲坊の
個人的評価

★★★★★★★7

備考

スーパーファミコン版は「SUPER伊忍道」というタイトルだが内容は同じ


「信長を倒せ!」 当時、CMでこんなキャッチフレーズが流されていたのをご記憶の方も多いことだろう。光栄(コーエー)が制作した初のRPGで、歴史ゲームメーカーらしく、本家シミュレーションとの融合を実現。戦国時代を舞台に、伊賀忍者を操って織田信長を倒しに行くという奇抜な設定、ゲームシステムが話題を呼んだ。


主人公は、生まれ故郷を滅ぼされた名も無き伊賀忍。一族の仇である信長を倒すべく、旅に出て修行を積み、仲間を見つけて力を付けて行く。やがて、各地の大名に働きかけて信長領に攻め入り、近江の安土城に潜入すれば信長との対決が待っている…。

これは実に面白かった! 当時SFC版でプレイしたため、処理速度が遅くていらつきはしたが、1ヶ月ほどやり込んでクリアした。自分は、武田氏を京まで導いて打倒信長を果たしたが、大名の信用を得れば自らも武田軍の一員として合戦に参加できるというのが嬉しかった。当時の自分が「こんなゲームがあったらな」と思っていた欲求に見事に応えてくれた形のゲームで、「光栄」時代らしい遊び心ある作品だったと思う。


ただ、ゲームとしての完成度は低かった。パソコン版もSFC版もハードの性能を限界まで引き出していたとはいえず、グラフィックや効果音がチープだったし、演出が設定に追いついていなかったのが惜しい。そのためか、大してヒットしなかったようで、自分の周りでプレイした人は少なかった。のちに、似たタイプのゲームとして「太閤立志伝」シリーズが生まれ、ヒットを記録したことを考えると、こちらも是非リメイクして欲しい作品のひとつなのだが。(05.12.16 哲坊)

(リメイクではないが、復刻版は25周年パックとして発売されている)
http://www.gamecity.ne.jp/campaign/25th/pack.htm 

ファンが語る! 「伊忍道」

テラジ殿

RPG的な戦闘システムと、「信長の野望」を思わせる戦場システムが同居した光栄(現コーエー)のゲーム。「歴史のif」という光栄の根本的な視点から物語は始まり、服部半蔵、天海など実在の人物も仲間にできる遊び心、各国の大名をけしかけて戦争を行わせる痛快さ、そして最後の戦いに赴く主人公の復讐心…それら全てを見事に表現したゲームです。

全国の修験場を回り修行(といっても祠の洞窟から物を取ってくるだけ)、各国の大名が斡旋するアルバイト(スパイ、破壊工作員。オイオイ)等感情移入すればするほど楽しみが広がるゲームです。仲間に出来る人物たちは全国で各個に行動している為捕まえるのが大変な人物もおり、虱潰しに全国を渡り歩いて探したり(「占い」で大雑把に場所を教えてくれるが)、アルバイトではA国に頼まれB国に潜入、B国に頼まれA国の兵糧を焼くなどやりたい放題、ゴルゴ13のような気分を味わったりと「自由度」が高いシステムが特にお気に入りでした。ラスボスの信長のいる安土城に入る為には他国をけしかけて近江の隣国を奪取する必要があるのですが、その時の戦場システムは正に「信長の野望」そのまま、でも主人公が色々な術を使えるというハチャメチャな展開もグー。(節操が無い戦国無双等に出てくるダメキャラとは違うハチャメチャ)

とはいえ難易度はやや高めに設定してあり、当時中学生だった私は途中で頓挫することもしばしば。でも、やるゲームがなくなると(キャプ翼3クリア後等)、おもむろに始めてしまう、不思議な魅力がありました。主人公の忍者「あきんど」(ナイト)を操り、連日日本列島を西に東に走り回ったものです。また、特筆すべき点としてマップ画面のBGMは三種類あります。1つが、仲間のいないパーティを組んだ時(主人公1人)のテーマ、仲間を得て組んだパーティのテーマ、そして安土城への道が開けた時のテーマ(最終決戦)。この最終決戦のテーマが、今も耳に残るほど強い印象を私に植え付けています。

長い長い修行期間を経て、大名を焚き付けて戦争まで引き起こし、そして最後は私怨を晴らすべく安土城に潜入、最後の戦いへ――――――言うまでもないですが、私は痺れっぱなしでした。そんなこんなで中学時代の思い出がぎっしり詰まった本作、続編・リメイクが出ないのが残念でなりません。粗も多かったのは事実ですが(フィールド上の敵と洞窟中の敵の激しい攻撃力格差等)色々と改良点を加えればすばらしい作品になると思いますが。まあ、今のコーエーに期待するのが酷というものかもしれません。評価は10をあげたいんですが、エンディングはしょぼかったので減点1。追伸:サントラ欲しいんですが、復刻してくださいよ(また願望) (04.6.7)
評価…★★★★★★★★★9

アントニオ 殿

私も大好きでした。太閤立志伝に続く、私がゲットした二本目の光栄作品です。歴史物というよりは、忍者RPGという独特のジャンルが好きでした。これをプレイできるだけでパソコン持っていて良かった!と思っていたんですが、結構早い段階でスーファミ版が出ましたね。(04.6.7)

久井来 殿

SFCの伊忍道は私にとっての記念すべき初の光栄作品でした。当時小3だったかな… このゲームで日本の旧国名をあらかた覚えた記憶があります。RPGとしては非常に良質なつくりだったと思いますが、何と言ってもてこずったのが安土隣接国への攻め込み。長曾我部氏と共に摂津まで落としましたが、そこからうんともすんとも言わず動いてくれない。後で攻略本読んだら武将が一人だと攻め込んでくれないんだそうで。しょうがないので徳川氏に美濃に攻め込んでもらって決着しました。いろいろな意味でセオリー破りだったことには数年後気付きましたが。

シナリオは通常編と妖術師編がありましたが、妖術師編が初クリアだったこともあってこちらの方が好みです。魔神を復活させるというRPGにありがちなストーリーでしたが、結果的に(妖術師に惑わされて悪魔の力を借りようとした)信長の心の弱さがクローズアップされていて、信長の魅力が逆に増していました。自ら神になろうとした通常編との微妙な違いが良かったと思います。(04.8.1)
評価…★★★★★★★★★9

日本海 殿

発売して2、3年しか経っていなかったのに、1400円ほどで売っていたので即購入しました。初めてプレイした時は越前の修行場でデータが消えてしまい、1年ほど放置。学校で僕以外に一人もっている人がいてクリア寸前だったので再びプレイ開始。開始直後の洞窟から出たときにグラフィックが変わっていたので、ここで2パターンあることに気づき嬉しかった。レベル40くらいの時に力が255まで上がりマックスに、レベルをマックスの50まで上げましたが力がそれ以上、上がらないので寂しかったのを覚えています。戦争では国の多い北条を支援していましたが信長を攻めないため伊達の支援を開始、1年ほどで東日本を制圧!あっさりクリアできました。一番楽しみだったところは敵の城に忍び込み物資じゃなく兵士を減らせるところです!かなりドキドキします。(05.1.6)
評価…★★★★★★★★★9

時雨 殿

かなりはまりました。何度もやりました。すぐに滅ぶ鈴木家を頑張って存続させるために一ヶ月以内に近畿地方に入れるように頑張ったのが思い出されます(笑)。ゲームの細かいこととかは既に上に書かれてるので、ちょっとした裏技?を一つ。服部半蔵は普通、こっちの修行が全て終わらないと仲間になりませんが、ある程度友好度を上げて戦って倒せば普通に仲間になってくれます。飛行仙が使えるので、最初の修行を終えてすぐに三河で仲間にするとその後の展開がとても楽になりますよ♪ (05.1.6)
評価…★★★★★★★★★9

満月 殿

私はSFCをプレイしました。小学生の頃に父が買ってきたのが始まりです。当時は、和風RPGなどやったことがなく、新鮮な気分でした。シミュレーションゲームのような感じの合戦もはまりましたね。全国を旅するので、世界観が身近に感じられ、そして、数多くの仲間キャラ。…しかし、欠点も幾つか存在してます。まず、メニュー画面を出すのに時間がかかる、宿に泊まると襲撃される(仕方ないのかも知れませんが)、お使いの要素が多く、イベントは、それほど多くなく、淡々と進む感じです。敵も手ごわく、レベルを上げなければ、次の目的地で詰まります。しかし、それでも苦労してラスボスの信長を倒したときは、嬉しかったのですが、エンディングがあっさりしすぎて、拍子抜けしました。当時の事を考えれば、仕方ない面もあるので、一概に駄目とは言えません。少なくとも、私はこのゲームにはまった時期があったので…。最後にフィールドの音楽は個人的に大好きですね。(05.5.27)
評価…★★★★★5

taka 殿

自分のツボにはまったゲームで何回もやりました。データが何回も消えましたが、くじけずにやりましたね。島津氏で近江以外全部制覇したりとか、LV99になっても99のままで何回もレベルアップするので、全ての能力値フルにしようとしたりとか・・とにかくかなり思い入れのあるゲームですねぇ。レベル50付近になりだしたら新しく仲間ができなくなるのが悲しかった…。(05.5.27)
評価…★★★★★★★★★9

しの 殿

現在プレイ中です(笑)。難しすぎてクリアできず攻略サイトを探しまくってやっと1回クリア。まだまだ2週目の妖術師編です。忍者を育てる過程がアクションでも育成でもなくRPGってのが私にとってはたいへんありがたいです。和風RPGっていい思いつきだと思うんですけどねぇ…音楽がシブくてしびれます。無双シリーズの密度でリメイクしてほしいなぁ。 (05.7.14)
評価…★★★★★★★7

 
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