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旧ソ連時代より、実兄タリエルとともに様々な大会で実績を残している空手家。リングスには兄よりも先の92年5月に参戦し、ウイリー・ウイリアムスと戦うがKO敗けを喫している。その後、94年6月に山本宜久戦で2年ぶりに参戦。この巨体と重みのある打撃で、相手をいいところまで追い詰めるのだが、サブミッションにまったく対応できないため勝ち星には恵まれなかった。結局96年のデニス・ラーフェン戦で初勝利を挙げるまでは実に6連敗を喫した。 2mの長身から繰り出す回転蹴り(フライング・ニールキック)が得意技だが、当然当たる筈もなく、空振りして倒れたところを寝技で仕留められるのがいつもの負けパターンであった。あのキックがまともにヒットしたのは、前述のデニス・ラーフェンぐらいしか思い出せない。ほかに、ハンス・ナイマン戦で見せたカカト落としは、なかなかのキレを感じさせた(それもナイマンに命中させはしたが、KOには至らなかった)。この男の試合では常に絶叫と失笑と溜息が巻き起こるという独特の現象が発生した。99年の極真空手世界大会ではベスト16に進出、クラウベ・フェイトーザと激戦するも敗れたが、空手の実力は確かであることを証明してみせた。(2000.6.1) |