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ピーター・ウラ PIETER OELE 身長:198cm 体重:100kg 生年月日:1965.5.14 リングスオランダ アムステルダム出身 ロー・ミドルキック キックボクシング 13戦 6勝 7敗 長身のキックボクサー。速くて重いキックを武器に92年から95年にかけて参戦、6勝7敗の成績を残した。デビュー戦の佐竹、ウィリー・ウイリアムス、ハン、前田、クレメンチェフ、長井…と、彼が負けた面々を見ると、かなりおいしい(ある意味で損な)カードを組まれていたようである。ディック・フライに打撃戦で判定勝ちしたこともあり、その技術は確かだった(その試合後、判定に納得いかないフライが控え室で大暴れし、ウラがボコられたという噂がある)。寝技にほとんど対応できなかったのと、本業が忙しくなったせいか活躍の期間は短かった。その本業とは驚くべきことに弁護士。加えてピアノの腕もプロ級という変り種で、オランダ勢には珍しいインテリ派の格闘家だった。 そういえば、あるときのWOWOWの中継で、解説の田中正悟氏が何を勘違いしたのか、試合中のウラのことを「カンダラッキー」とずっと言い間違えていたことがあった。高柳アナウンサーが一度は「ウラですよ」と訂正し、正悟氏も一言詫びたのだが、結局正悟氏はその後も「カンダラッキー調子いいですね」と最後まで言い続け、アナウンサーもゲストの熊久保氏も困惑していたことがあった。そんなに似ていないと思うが、あれは何故だったのだろう…。(2006.2.19) |
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ヘルマン・レンティング HERMAN RENTING 身長:182cm 体重:96kg 生年月日:1968.12.31 リングスオランダ アムステルダム出身 サミングなどの反則攻撃 キックボクシング 24戦10勝13敗1分 91年5月のリングス旗揚げ戦から参戦した古顔。8月には長井のデビュー戦の相手をつとめ、初白星を献上している。ピータースやフライの良きライバルといった存在で長期にわたって参戦、打撃を得意としたが、初期の頃はサブミッションで勝ちをおさめる場面も。しかし、徐々にリングスの進化のスピードについていけず負けが先行。オランダでは酒場の用心棒を本職としていたこともあってか、相手の髪の毛を引っ張ったり、追い込まれるとサミングを仕掛けるなどのラフファイトが目立った。格闘家というよりオランダの喧嘩屋(チンピラ?)の肩書きがふさわしかろう。2000年にリングスを離脱してPRIDEのマットに登場。進歩なく小路晃に4分弱(腕十字)で敗れた。(2006.2.19) |
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ウィリー・ウィルヘルム WILLIE WILHELM 身長:198cm 体重:135kg 生年月日:1958.9.16 リングスオランダ デンボス出身 裸絞め 柔道 5戦2勝3敗 山下泰裕のライバルとして名を馳せた柔道家。柔道の第一線を退いてからはUWF時代の1989年、東京ドーム大会に参戦して前田日明と戦う。そうした縁から旗揚げ2戦目の91年8月にリングス初参戦し、ピーター・スミットに裸絞めで勝利。9月には再度前田に挑むが膝固めで敗れ雪辱ならず。94年にはハハレイシビリ(1992年のバルセロナオリンピック金メダリスト)と新旧柔道家対決に臨むが腕十字で負けた。その巨体を生かした寝技を得意としたが、体に往年のキレがなく、総合ルールのマットでは思うように勝てなかった。近年、他界したとの報を聞いたが、ご存知の方お知らせを。(2006.2.19) |
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ボブ・シュライバー BOB SCHREYBER 身長:180cm 体重:90kg 生年月日:1965.3.3 リングスオランダ 打撃 キックボクシング 10戦7勝3敗(4KO勝) 若い頃からキックボクサーとしてオランダで活躍。約90戦という豊富なキャリアを持つ。オランダの選手らしいアグレッシブなファイターで、ケージ(金網)ファイトの大会にも出場し、ヨーロッパ王者に輝いた実績がある。初来日は93年6月、後楽園ホールで行なわれたリングスの小興行・実験リーグ。正道会館の後川聡之とキックルールで5ラウンドを戦い、ダウンを奪っての判定勝ちをおさめている。以降はキックボクサーとして海外大会の立ち技ルールに出場することが多く、日本のマットではあまりお目にかかれなかった。リングスを離れた99年ごろからは、PRIDEやMMAのマットに出場。ヴァンダレイ・シウバやイゴール・ボブチャンチンと戦うが、体格的に不利なのとグラウンドが苦手なためか戦績はふるわない。(2006.2.19) |
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デニス・ラーフェン DENNICE RAVEN 身長:203cm 体重:115kg 生年月日: リングスオランダ ? 柔道 3戦0勝3敗 95年11月に来日した大型柔道家。最初は2メートルもの巨体に驚かされたが、線は細いのでさほど威圧感は感じられなかった。試合はデビュー間もない高阪に裏アキレス腱固めで敗北。続いて、翌年にはビターゼ・アミラン、タリエルの兄弟と順番に当たるがいずれもKO負けした。とくにアミラン戦では、あの胴回し回転蹴りを顔面にまともに喰らって失神するという駄目っぷりを発揮。アミランにリングス初白星をプレゼントしてしまった。結局、この試合を最後にリングスを去ったようだが、あのキックで格闘家生命を絶たれたのだろうか、心配である。バルセロナ、アトランタ五輪のオランダ代表候補だったにもかかわらず総合格闘家を志したが、残念ながら結果が出せなかった。 |
名前 NAME 戦 勝 敗 分 無 備考 ジェラルド・ゴルドー GERARD GORDEAL 2 1 1 0 0 サバットの世界王者。92年に長井をネックロックで失神させる。佐竹との対戦では素手による顔面パンチで反則負け。 ロブ・カーマン ROB KAMAN 2 1 0 1 0 ヨーロッパキック界の帝王。92年、角田をノックアウト。佐竹とはグローブマッチで凡戦を演じ引き分け。 アンドレ・マナート ANDRE MANNAART 3 0 2 1 0 オランダのキック界では英雄的存在だが、リングスマットでは田村、長井のサブミッションに簡単に屈した ピーター・アーツ PEETER AERTS 1 1 0 0 0 92年5月、正道会館のアダムワットを肘打ちでKO。翌年からはK1を主戦場に。 ケネス・フェルター KENNETH FELTER 1 0 1 0 0 95年、B・シュライバーに判定負け ロブ・ファン・エスダンク ROB ESDONK 6 5 1 0 0 94年、リングスコリア(後に消滅)の金二謙にKO勝ち レネ・ローゼ RENE ROOZE 3 0 3 0 0 エスダンクやカンダラッキーと対戦も勝てず。反則行為も目立った ヤン・ロムルダー JAN LOMULDER 2 1 1 0 0 93年、B・シュライバーに判定勝ち ピーター・ダイクマン PIETER DYKMAN 4 2 2 0 0 ユーリ・ベキシェフとは1勝1敗 エリック・エデレンボス ERIC EDLENBOS 4 1 3 0 0 3連敗後、田中みのるに初勝利 ピーター・スミット PIEETER SMIT 4 1 3 0 0 旗揚げ戦でレンティングに勝利 トム・フォン・マウリック TON VAN MAURIK 4 1 3 0 0 1993年4月に銃で撃たれ死去 ルディ・イウォルド RUDY EWOLDT 4 0 4 0 0 山本宜久と壮絶なシバキ合い バート・コップス・Jr BERT KOPS Jr 3 1 2 0 0 オランダではジムを経営 サンドラ・トンハウザー SANDER THONHAUSER 5 2 3 0 0 成瀬、金原、ザザに敗北 サンドラ・マック・キリアン SANDER MAC KILLIJAN 2 1 1 0 0 打撃系選手。金原に負け フレッド・オーストロン FRED OOSTEROM 2 0 2 0 0 尼崎に初参戦も佐竹にKO負け ハンク・ニューマン HANK NUMAN 2 0 2 0 0 92年5月、メインで前田と対戦 マルセル・ハールマンス MARCEL HAARMANS 2 0 2 0 0 同門のピータース、フライに敗北 カルロス・ダイエック CARLOS DIEKE 1 0 1 0 0 後楽園ホールで成瀬に敗北 ダビット・レビキ DAVID LEVECKY 1 0 1 0 0 オランダでレンティングに負け ヨープ・ファンダム JOOP V/D VEN 1 0 1 0 0 札幌で高阪に敗北(腕十字) レネ・フォン・デ・ザンデン RENE VAN DE ZANDEN 1 0 1 0 0 有明で成瀬に敗北(肩固め) サンドラ・テルゲン SANDOR TELGEN 1 0 1 0 0 後楽園で長井に敗北(足首固め) トーマス・ルーロス THOMAS ROELOS 1 0 1 0 0 トニーホームに張り手でKO負け デイブ・フォン・デ・フェーン DAVE VON DE VEEN 6 1 5 0 0 後、デイブ・フォン・ポパイに改名
その他の選手(一部、リングスオランダに所属していなかった選手も含む)
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