PRIDE GP. 2000
2000年1月30日 東京ドーム

カツオ殿 作

スミマセン。イベントの後にだけ現われる不届き者カツオです。
川崎T大臣の観戦記を期待していたんですけど
ないようなので私が書きます。
PRIDE GP2000観戦記・カツオ版です。


第1試合
○グッドリッジ(ギロチンチョーク)太刀光●

期待通りというか、やはりというか、
相撲甚句で入場の太刀光。
4万8000人の好奇と期待(一部)の目が光る中、
期待通り(ほとんど)にあっさり撃沈

紙プロ発言は中身まで紙プロでした。何しに来たんだよ?
展開はグッドがパンチ→腕を払ってよける太刀→
あっさり倒される太刀→グッドのギロチン→タップ
でした。
しかし、ギロチンとはまた古風な技で。
ちなみに試合時間は51秒。


第2試合
○小路晃(判定)エベンゼール・F・ブラガ●

隠れ優勝候補のブラガ登場!
バリエーションあふれる打撃の冴えに期待が集まったが、
ディフェンス力を見せつけた小路が
「いつも通り」守り切った試合でした。
いや、はっきり言ってつまらんかった。
ブラガ、これに腐らず再登場求む。


第3試合
○藤田和之(袈裟固め)ハンス・ナイマン●

新日次期シリーズ予告編のテーマ曲で入場の藤田。
ドームが割れんばかりの声援。
しかし、ナイマンキックの炸裂シーンをイメージしている
カツオさんはお義理の拍手だけ。
さてゴング、是非NHBで見たかった
ナイマンの変則蹴りが炸裂!! と、思った瞬間、
それをくぐってかわした藤田がテイクダウン。
あとはうまく固めて、ナイマン、タップ。
場内大盛り上がり。カツオさん思わず、「ウソだろ…」。
しかし、藤田和之という1人の格闘家が
誕生したことは喜ばしい限り。ブレイクの匂いプンプン。


第4試合
○桜庭和志(判定ドロー→試合放棄)ガイ・メッツァー●

高田道場VSライオンズ・デンの代理戦争。
UインターVSパンクラでも可。
変則気味の打撃で距離をとり、桜庭に密着させないメッツァー。
何発かヒットするも5分経過時点ですでに見切ってる桜庭。
それでも当てようと狙ってくるメッツァー。
桜庭の高速タックルもギリギリで切って、
時間切れドロー。さて、延長だと思いきや、
なんと、ケンシャムがクレームつけて、
メッツァーがリングを降りる!
「なんだよ〜」。大ブーイングのドーム。
結構レベルの高い、しかも桜庭が
やりずらそうだっただけに延長が見たかった。


第5試合
○マーク・コールマン(首固め)佐竹雅昭●

注目の佐竹初バーリ。セコンドにはモーリス、カーク、高阪。
相手はUFC初代ヘビー級王者の
マーク・コールマンとこれ以上ない舞台。
し・か・し。タックル警戒からか
ゴングと同時に完全に腰が引けてる佐竹。
コールマン、さすがに「腐っても鯛」で、
強烈タックルであっさりテイクダウン。
佐竹、いちおうガードを取るも
上から首を抱え込まれて窒息寸前、あっさりタップ。
やっぱムリかな。いや、その勇気を僕は買いたい。
ただし、やるからには勝ってくれ。


第6試合
○イゴール・ボブチャンチン(判定)アレクサンダー大塚●

優勝候補本命のボブ登場!
これまで数々の好ファイトを繰り広げてきた
アレクといえどもボブパワーの前に撃沈か?
しかし、アレクは漢だった。あえてこの字を使いたい。
ヒットすれば死の恐怖すらある(マジで。ブエノを見よ!)
ボブのパンチをギリギリのところでクリーンヒットさせず、
あまつさえ、果敢に下からの関節を狙いに行く姿勢。
NHBでも有効なヒザへの低空ドロップキックを繰り出すなど、
アレクはやはり、最後までアレクだった。しかし、ボブは本当に強い!
ホイスと言えどもあのパンチが当たれば…。
あと、「AOコーナー」はドームで合唱すると最高
特に「さ〜あて、そろそろ」のあたりから。


第7試合
○マーク・クァー(判定)エンセン井上

遂に実現の現在のNHBトップレベルマッチ。
エンセンは「死」の字を後頭部に刈り込んでの
リングインだったが、ビッグマッチにありがちな凡戦に終わった。
ゴングが鳴る前から突っかけるエンセンだったが、
あっさりタックルに入られ下になる。
その後はクァーの慎重勝つ的確なポジショニングと
コツコツとパンチを当てて判定勝ち。
試合後号泣のエンセン。泣くくらいなら勝て。
クァーも優勝候補。やっぱ強いよ。


第8試合
○ホイス・グレイシー(判定)高田延彦

問題のメイン。「何やってんだよ高田〜」ってなかんじです。
にらみ合いからいきなり引きこむホイス。そのままテイクダウン。
上になる高田だが、殴りもせず、動きもせず。
両者の動きらしい動きと言えば、
ホイスが胴着を使って首を締めにかかる程度。
高田は負けないためにはあれしかなかった。ケガもあった。
ブレイクを掛けないレフリーという
ある意味での不運もあった。
しかし、この日の高田は試合前から「心が折れていた」。
競技者としては100点かもしれないが ファイターとしては0点。
再戦はどっちでもいいです。
しかし、これでバーリトゥード撤退は辞めてほしい。
負けるなら思いっきり負ける。勝つなら勝つまでやる。
それが応援していたカツオさんを始めとする
ファンへの礼儀。プロレスなんかやるなよ!

長々スイマセンでした。よろしければ感想ください。

 

PRIDE 8
1999年11月21日 有明コロシアム

カツオ殿・川崎T殿合作(笑)(文中敬称略)

 

プロレスラー対グレイシーの
歴史的対抗戦!!
これを見ずして何を見る!!
っつうことで観戦記だ!!ゴー!!!
(川崎T)


第1試合

×松井大二郎(判定)ヴァンダレイ・シウバ○

スタンドでの牽制が続く中、徐々にシウバの打撃がヒット。
首相撲で圧倒的に優るシウバが松井の顔面にヒザ、ヒザ、ヒザ
松井は最後まで倒れないものの、結局判定。
そろそろ決め手となるテクニックが欲しい。
あと、シウバはかなり強い。(カツオ)


第2試合

○フランク・トリッグ(1R KO)ファビアノ・イハ●

下からガードしているイハ、
少しづつポジションを変えながら三角絞めへ。
しかしトリッグ、これを力で引っこ抜く。スタンドに戻り、
何発かパンチがあたるうちにイハの動きが急にスローに。
最後はコーナーで連発をくらいヒザから崩れ落ちる。
トリッグ、噂通りの強さ。はやくマッハと試合してね(カツオ)


第3試合

○アラン・ゴエス(1R 肩固め)カール・マレンコ×

バトラーツのカール。プロレス界の威信を背負っての登場だったが、
ゴエスが相手では・・・。
案の定スタンドでもグラウンドでもゴエスに圧倒される。
俺はもちろんカールを応援していたが、
やられるのも時間の問題かと思われたところに肩固めが決まり、
カールあえなくタップ。無念。
カールの悔しがり方が物凄かった。
しかしゴエス強えぇわ。ぜひKOKへ!!(笑)(川崎T)


第4試合

○マーク・コールマン(判定)ヒカルド・モラエス×

究極の怪物対決。テクなしの殴り合いを想像するも、
終始、タックルで上になったコールマンが
何も出来ないモラエスを押えこむ展開。
私はコールマンのスタミナ切れ→モラエスのパンチ→TKO
と予想しましたが、試合はコールマンのテイクダウンが
有効と見なされ判定勝ち。
老兵コールマンの勝ちへの執念を感じた一戦でした。(カツオ)


第5試合

×ゲーリー・グッドリッジ(判定)トム・エリクソン○

一時はヘビー級最強説さえあったエリクソン。
体はかなりプヨってて胸毛ボーボーで、スコットランドあたりで
バグパイプでも吹いてそうな外観
だが、強い。
しかしやはり上になるだけ。
レスリング系の選手は決め技が無い選手が多い!
そのままエリクソン判定勝ち。
会場だらけムード最高潮。(川崎T)


第6試合

○I・ボブチャンチン(1R KO)フランシスコ・ブエノ×

打撃も巧みな柔術家相手とあって、ボブも苦戦は免れまい。
と思っていた。試合開始から、 二人とも距離を取って
ひたすら牽制しあう。会場のだらけムードもあいまって、
これもPRIDE6の小路×メッツァーみたいに
特に進展もないまま終わりそうだなあ〜。
と思った矢先に!
ボブがコーナーでワンツー!!
2発目が見事ブエノの顔面をとらえ、この一発でブエノ、
前のめりに失神!!ボブ、クソ強!!会場大盛り上がり。
スゲエぜボブ!!
とてもミーシャにあっさりやられた人間
同一人物とは思えない強さだった!(笑)(川崎T)


第7試合

○ヘンゾ・グレイシー(判定)アレクサンダー大塚×

ついにグレイシー狩りスタート!!
まずはアレク!!頼んだぞ!アレク!!
アレクのテーマ曲「AOコーナー」で軽く泣く(笑)
試合開始しばらくして、
ヘンゾにタックルがズバリと決まる。会場大興奮。
しかしグラウンドでガードを取られてからは、
ヘンゾのペース。アレク攻めれず。ヘンゾは下からも攻めまくる。
スタンドにおいてもグラウンドにおいても、
ヘンゾはアレクを圧倒していた。
ヘンゾ強し!
しかもヘンゾはジャーマンまで決めてみせた。
アレクはヘンゾ相手に最後まで闘いぬいたが惜しくも判定負け。
無念。すご〜く無念。
もう桜庭しかないで!ムード充満。(川崎T)

※   ※   ※   ※

ローの打ち合い、タックルとガードの攻防、そして気迫と気迫。
2人の格闘家が全てを出し切った好勝負。
私的には1ラウンドはテイクダウンで上をキープしたアレク。
2ラウンドは腕十字を決めかけたヘンゾで、
ドロー→延長だったが、判定はヘンゾ。
アレクに必要なのは松井と同じで決め手。(カツオ)


第8試合

○桜庭和志(レフェリーストップ)ホイラー・グレイシー×

スタンドでの見合いから潜り込んで抱き着くホイラー。
桜庭、これを嫌ったのか、スタンドに戻る。
そしてお約束のごとく寝るホイラー。
ベウフォート戦のリプレイを見るかのように
ホイラーの足を蹴りまくる桜庭。
1ラウンド終了。2ラウンドに入っても同じ展開。
桜庭の蹴りが決まるたびに場内大歓声。
残り3分になってグランドに持ち込むホイラー。
足のダメージがあるのか動きにキレ無し。
もつれ合ううちに桜庭がホイラーの右腕を
アームバーに固める。場内絶叫。
さらに絞って、より完璧な形に。
場内「折れ、折れ」コール。カツオさんもコール。
「折っちゃっていいスか」目で高田を見る桜庭。
さらに絞りをかけたところで島田レフリーがストップ。
猛抗議のグレイシー陣営を尻目に
「ホイラー選手、どうやって逃げたのか教えて欲しい」
BY桜庭マイク。

ヒクソンVS桜庭戦は実現して欲しいですが、
しなさそうな気がします。
あと、桜庭を祝福するヘンゾの姿に感動。
グッドリッジも肩車してました。(カツオ)

※   ※   ※   ※

ついに桜庭登場!!桜庭頼むぞ!という気持ちよりも、
ここで桜庭負けたらどうしよう・・・
とのネガティブな考えばかりが先走り、
どうしようもなく心臓がドキドキした。
しかしそんな俺の気持ちも知らず
この兄ちゃんはのほほんと登場。(笑)さすがサク!
まずは打撃戦。もう圧倒的に桜庭優位!
パンチが!ローが!ハイが!ソバットが
まあよく当たる当たる。
ホイラーは寝てグラウンドに誘うが、
桜庭は付き合わず、立ったままローやカカト落しを
バシバシ叩きこむ。スゲエぜ!サク!
ホイラーは明かにダメージを受けていた。
そして必殺技「アイ〜ンチョップ」
「炎の人力車」までも繰り出す余裕!
まだドキドキは止まらない。が、桜庭が優位なのは明らか。

2R終盤になってホイラーのタックルをサバいた桜庭は、
そこから上になりホイラーの腕を取って、
ストレートアームバー!!
そしてチキンウイングアームロックへ移行!!
カンペキに 決まった。
もう腕が変な方向にネジ曲がっている!
しかしホイラータップせず!!ヒクソンもタオル投入せず!!
何考えとるんじゃ!このバカ兄弟は!
腕を折られる覚悟もある、といえば聞こえはいいが、
桜庭が腕を折る寸前で止めていてくれてるのに
タップもタオルも無しってのは何だ!!
「負けない」ってのと「負けを認めない」ってのを
勘違いしてるんだよ!!コイツらは!!
結局レフェリーが止めて勝負アリ!
木村政彦以来48年ぶりのグレイシー退治を桜庭が達成!!
もう俺も叫びまくり!!桜庭最高!!桜庭最高!!
試合後もホイラーとヒクソンは抗議しまくりだったが、
アレはどう見ても桜庭の勝ちだ!!
腕を折らなかった桜庭の
サムライスピリッツがわからんオマエらに
サムライを名乗る資格は無い!!!!

とにかく桜庭の勝利が今回の大会の全てと言ってもいい!!
桜庭の実力は、明かにホイラーのそれを凌駕していた!!
恐るべし!!桜庭和志!!これを見ていたら、田村潔司の
「今でも僕の方が強いでしょう」発言が
現実味が無くなってきた。
桜庭は田村をはるか凌駕する事をやってのけた。
このままじゃイカンぞ!!田村!!
そしてリングスジャパン!!
この事実を素直に喜び、そして危機感を感じないと、
リングスジャパンも先がないぞ!!
俺の師匠ことあしたのアキラさんの言葉だが、
「小川よ!俺がリングスを好きでありつづける為に、
リングスジャパンを壊してくれ!!」

というのはこのことなのだ!!
今こそ決起せよ!!リングス!!

とにかく
桜庭最高!!桜庭最強!!前田最強!!
(どさくさまぎれ(笑))(川崎T)

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