香港衝動的旅行 ブルース・リーと関羽を訪ねて<その5>


飲茶とブルース・リークラブ




部屋はツインの洋室できれいだった。
こういう掛け軸が香港らしい
 


リーガル・オリエンタルホテル周辺

 一夜明けて時計を見ると午前9時。早起きして九龍公園にでも行き、太極拳をやる人々でも見物に行こうかと思っていたが、疲れがたまっていたのでのんびりと行動を開始する。ホテルからは、無料で尖沙咀(チムサーチョイ)まで送り届けてくれるシャトルバスが1時間おきに出ているので、それに乗って一気に繁華街へ出た。



古ぼけた雑貨屋。
90歳ぐらいの老婆がやっている
 


製麺所。食べ物をこうして野ざらしにしておくのは
中国人の特徴だろうか(笑)



  
地下街を歩いていたら大きな熊が(笑)  右は、大手CDショップのHMV

 まずは、日本でも有名なHMVへ。香港では、CDなどのメディアがとにかく安い。それを物色するためである。


 早速、VCD(ビデオCD)コーナーへ行くと、ブルース・リーやジャッキー・チェンの映画が一律15HK$(250円ぐらい)で売っていた。最近日本でDVD化された黒澤明の映画もある。日本でこんなに安く売ったらどうなるのだろう…。ここでは、「座頭市と用心棒」「死亡の塔」を買うにとどめる。街へ出れば、もっと安い店があるはずだからだ。黒澤映画の「生きる」も見つけた。こんな名作が20HK$とは…。迷わず購入する。しかし、他の階に行ってDVDコーナーを見ていたら、同じ「生きる」のDVD版が35HK$(600円ぐらい)。VCDよりはDVDの方が良いので、差額を払って交換してもらう。香港の店は一般的に接客態度は悪いが、HMVは教育が行き届いているのか、交換してくれたバイトらしき兄ちゃんも、気持ちのいい対応をしてくれた。ちなみにVCDは、安い店では12$が相場だった。


 
叉焼饅頭に、窩蛋免治牛肉粥

 HMVを出てダッシュで向かったのは飲茶レストラン「糖朝」である。ここは、色々なガイドブックにも載っている有名店で、実は粥の専門店らしいが、点心やデザートの味もすこぶる良いことで評判だ。まあ、たまにはガイドブックに踊らされてみようじゃないかということで入ってみた。外観も店内も洒落ており、女たちが飛びつきそうな店だ。すでにテーブルは、いかにもガイドブックに踊らされて参りました、といわんばかりの日本人観光客、それも若者であふれている。昼前だったので、どうにか座れた。あと10分遅かったらしばらく待たされたことだろう。

 
日本人だらけだが小奇麗な店内と、マンゴープリン

 メニューは粥や点心をはじめ、実に豊富であった。昨日は食べそこなった粥をはじめ、叉焼まん、春巻き、デザートの王道・マンゴープリン等を注文。それに冒険で「ココナッツミルクのおしるこ」というやつを頼んでみた。日本語の解説がついた紙が渡されるので分かりやすい。結果、「おしるこ」以外は当たり(笑)。いや、真っ白な汁粉が出てくるとは思わなかったので…。まあ、冷静に考えればココナッツミルクが白いのは分かるのだが、私の想像したのは、小豆の汁粉にココナッツミルクが入っているものだったのだ…。会計は2000円ぐらいだった。安い。これでもう少し日本人ギャルが少なくて、トイレが広ければ最高なのだが(小便器が子供用のように小さい上、人がすれ違うのがやっとのスペースだった)。



香港・午後の風景


「上海浴室」…

「香港の秋葉原」ともいわれる深水歩(サムソイポ)
にも行ってみた。さすがに電脳オタクっぽい人々が大勢

とにかく物凄い人に辟易

香港を象徴する高いビルとボロい平屋の風景。
このギャップがすごい

これも名物の鳥や豚を吊るしてある肉屋

香港の吉野家はメニューが豊富だ

マクドナルドの低価格ぶりは日本と同じ

店内の風景も同じ、味も同じである



ブルース・リークラブ

 
かなり奥まったところにあったが、この外観でひと目でわかる。店内では「死亡遊戯旅」かな?が放映されていた

 以前までは、「ドラゴンへの道」に出演していたジョン・ベン氏経営の「ブルース・リーカフェ」や歐錦棠氏の「小龍館」などという専門店があったのだが、今は両店とも閉店してしまったらしい。で、「小龍館」のあった場所で聞き込みをした結果、今は油麻地(ユマテイ)駅前の現時點という建物の中に「ブルース・リークラブ」という名称で移転したとのこと。せっかくなので、早速行ってみることに。

 着いてみると、さすがに店内はブルース・リー一色。ただ、貴重なものは手が出ないほど高価だし、ほとんどが展示してあるだけで非売品のものばかり。結局、ここでは「ブルース・リーの生と死」のチラシとポストカードを数枚買っただけ。店員は一人。彼がネット上では有名な、元李小龍会会長の黄氏だろうか? とはいえ、あまりネット上のブルース・リーファンとこれまで交流を持たなかった私には、確かめる術もなかった。とりあえず、デジカメで昨日行った「ブルース・リー邸」の写真を見せたら「おおー!カオルーントン。グッドグッド」と喜んでいた。記念に、彼を入れて店内の写真を撮らせてもらおうとしたが、それは断られた。かわりに我々の写真を店内で撮ってもらう。言葉は通じないが、まずまずコミュニケーションがとれたので満足。ただ、会計のときに私が英語を分からないと思ったらしく、30ドルなのに「フィフティダラーズ」といってボろうとしたのには参った。もちろん文句をいって釣りをもらったが(笑)。一見さんには冷たいのね。ちょいとガッカリ。

 
 
さすがに貴重なグッズの数々が展示されている。右は、直筆と思われるメモかノート。

 

 


 その後は、旺角(モンコック)周辺で買い物などをして手近な食堂へ入る。地元の若者向けっぽいカジュアルな食堂といった雰囲気。まず、ビールとシュウマイ。主食にチャーハンと、具が色々入った中華丼とカレーライスが合わさったようなものを食べた。英語さえろくに通じなかったが、無難に注文。米がタイ米なのが特徴で、味はまずまず。量がえらい多く、カレーの具は、豚肉がかなり大ぶりで骨付きのまま入っていた。この大味さがいかにも中国の大衆食堂らしい。

 
 
チャーハンと、全然辛くない青菜付きのカレー

 明日は朝早いので、夕食後に素直にタクシーでホテルへ帰った。翌朝5時、まだ夜の明けきらぬうちにひっそりと空港へ向かい、香港を後にした。今回は仕事を兼ねていたこともあり、予算も時間も制約が多くて充分に楽しめなかったが、幼い頃からの憧れだった香港を味わえて嬉しかった。ただ、憧れが大きかった分、現実を見てガッカリした部分も多かった。再び来ることができるかどうか分からないが、次に香港に泊まる時はしっかりと計画を立てて臨みたいと思う。

 
夜明け前の香港の街角。

 


今回買ってきたVCD、DVDに雑誌。

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