香港経由の伊太利亜旅行 1日目<その2>
午後の巻

8月23日(金)
 

トリトーネ付近のピッツェリア(ピザ屋) PM1:00

 宿泊先のホテルは、ローマの中心地からバスで10分ほど行ったところにあるので、まずはそこへ荷物を置きに。荷物を置いたら、バスはまた市街のトレビの泉周辺に戻ってくれたので助かった。ここからは自由行動になるので、ツアーの人々はそれぞれの目的地を目指して、街へ散っていった。まあ、買い物目当ての女子大生ちゃん達とはなるべく関わりたくはないので、自由行動が多いのは助かる。

 私の最初の目標は、当然「コロッセオ」である。しかし、いい加減空腹なのでまずは腹ごしらえをせねば。飲食店は数多いので、どこにしようかと迷うが、程なく気軽に入れそうなピッツェリア(ピザ屋)があったので入店。親切そうなウェイターらしいおっさんが、「カムイン」と招き入れてくれた。


 ちょうどランチタイムを迎えたローマの街は、食事する人々で賑わっていた。

 


入ったのは、La Scuderiaなる店。
従業員は気さくでフレンドリーだった。

シーフードスパゲティ、ラザニア、
ピザに生ビール2個で26ユーロ(3000円ぐらい)。
安いので勢いあまって注文したのだが、
ピザがでかい。イタリアの分量を甘くみていた(笑)



 なんとか平らげ、腹を落ち着かせてから店を出る。コロッセオまでは、ここから歩いて15分〜20分だ。街を見ながら、のんびり行けばすぐである。それにしても、この時期イタリアはバカンスシーズン真っ最中。地元民のほとんどは、バカンスに出かけてしまっており、人通りが少ない。とくに、午前中や昼休みなど、イタリア人にとっては普段から休憩時間みたいなものらしいので、尚更である。だから、先ほどの「ローマでいちばんおいしい」(らしい)カフェのように、閉まっている店も多かった。


 ひと気のないローマの街。この静かさがいい。



ヴィットリオ・エマヌエーレ2世 記念堂 PM 1:40

 ヴェネチア広場にさしかかると、上記の長い名前の王様の名前を冠した建物がある。パンテオンに墓があった、イタリア初代国王だ。イタリア統一を記念して1911年に建てたものらしいが、内部は非公開。とにかく高く、でかい。圧巻の建物だった。



 細かく彫り込まれた像が沢山建てられていた。


 

フォロ・ロマーノ PM 1:50


コロッセオに向かう途中、柵越しに見えた遺跡群。
かつてローマの中心地だった、フォロ・ロマーノだ。

古代ローマ時代、ここには市民の集会や
裁判などが行なわれた公共広場があったという。



コロッセオ PM 2:00

 ついに見えてきた。今回、私がもっとも来たかった場所のひとつ(もうひとつはポンペイ)。幼い頃から、一生に一度は行かねばと思っていた場所だ。
 映画や写真で何度も観ていたので、視覚的な新鮮さは無かったが、こうして目の当たりにすると、感慨もひとしおである。



 さすがにここまで来ると、世界中からの観光客が集まっていた。




まずは記念撮影。帽子はもちろん
ロッテ・マリーンズだ(笑)。


この手の、戦士の格好をした現地人が
しきりに「写真を撮ろう」と迫ってくる。
もちろん金を取られるが、中には50ユーロも
請求するボッタクリ野郎もいるとか。
写真を撮るだけで6000円!とんでもない。


切符売り場。15分ほど並んだが、
すぐ前に謎の西洋人3人組がいた。
男1人に女2人で、女2人は1人の男と
手をつないだりキスしたりしていた(笑)。
入場料4ユーロ。


売場に落ちていた吸殻。日本と同じ光景だ。
街なかではあまり見なかったのだが、
こういう場所は世界中の観光客が
集まるので、マナーを求めるのも無理、か。


コロッセオの正面入口から入ったところ。
5万人を収容したといわれるこの施設。
2000年前の建物なのに、
横浜スタジアムより凄い!
実に壮観。壮観としかいいようがない。


かつて、ブルース・リーがここに来て
「ドラゴンへの道」を撮影していた。
その事を思うだけでもう、涙が…


コロッセオに居る間、私の頭の中ではこの映像と
そのシーンのBGMが鳴りつづけていた(笑)。
誰でもいい、空手着を着て出てきてくれ、
と思った(笑)


階段を上がり、「客席」だった所から
コロッセオ全体を見渡した様子。
コロッセオは、その役割を終えたあと、
他の建築物を建てるために、
バカスカ壊され、石材を持ち去られてしまった。


だからこんなにイビツな形になってしまったのだが
コロッセオは、キリスト教公認後の
ローマ人たちにとって、
忌まわしい記憶の象徴でしかなかったのだ。
とくに、床板は全部取り払われた。


そのため、当時地下室だったところが
剥き出しになって見えている。
この地下室には、戦士たちの控え室や
猛獣の檻があったという。


かつて、戦士や獄吏たちが
往来していたであろう地下室の通路。


映画「グラディエーター」では当時の
コロッセオをリアルに再現している。
帰ってから再び映画を観て、一層楽しめた。
「コロッセオが滅びるとき、ローマは滅び、
その時世界も滅びる」
という言葉があるが
ここに来ると、それも納得してしまう。


今は虎や馬はいない…かわりに猫がいた(笑)
いい所に住んでいるな、猫よ。


場内通路には、売店があった(笑)
中にそんなもの造るなよお…


フォロ・ロマーノ〜パラティーノの丘 PM 3:20

後ろ髪をひかれる思いでコロッセオを後にし、次なる目的地へ。
コロッセオのすぐ近くにある、パラティーノの丘だ。



ティトゥスの凱旋門。西暦81年建造だと。


パラティーノの丘は、貴族たちの住む住宅地だった。

だから、豪華な建物や庭園の跡が
多く残されている。
これは…掲示板か何かだろうか。
うっすらと文字が残っていた。

ある庭園の真ん中には、
高い高い樹木がそびえ立っていた。



サンタンジェロ城 PM 5:00

 あまりにも広大なパラティーノの丘で迷子になった私たちは、予定していた時刻を大幅に過ぎて、サンタンジェロ城へ向かった(笑)。足も疲れたので、ヴェネツィア広場からタクシーを使ったところ、5分程で行くことができた。3.5ユーロぐらい。ローマの街は道路も建物の中も、ひたすら石畳なので、足に負担がかかるのだ。まあ、今の日本もコンクリートなので似たようなものだけれど。


 ここも、「ローマの休日」で大立ち回りの舞台となったことで有名。



入城料6.5ユーロを払い、
サンタンジェロ城内へ。今は博物館だが、
もともとは皇帝の霊廟として建てられ、
その後は牢獄や軍事要塞としても使われたという。


だから、文字通り城なのである。
中は迷路のようになっているし、
武器も展示されている。「ドラゴンクエスト I 」の
城のテーマを口ずさみながら、どうぞ(笑)


井戸。


砲台と大理石の球。
球は作り物かと思ったが、どうやら本物らしい。


謎のエレベーター。
いや、これで上まで行って歩きながら
降りてこようとしたのだが、
いざ乗り込むと、どうやっても扉が閉まらない。
諦めて歩いて登ることに(笑)。


城内にバール(喫茶店)があった。
最高の休憩所ですな。

ついに最上階。大天使ミカエルの像が
天に向かって立っている。
像の高さは、7〜8mと巨大で、まるで
「ドラクエ」のボスとして出てきそうな迫力だった。

ミカエル像に背を向けると、
こんな眺めを観ることができる。


サン・ピエトロ広場 PM 6:00

 サンタンジェロ城から西へ数分歩くと、カトリックの総本山として名高いサン・ピエトロ寺院が見えてくる。この広場の風景は美しく、そして荘厳。

世界屈指の規模を誇る寺院。
残念ながら時間の都合で内部を見るのは諦めた。
なにしろでかい。中まで見たら1〜2時間は要する。

広場をとりまく回廊。
上には、歴代法王と聖人の像が並ぶ。





広場から北へ向かい、夕食を食べる場所を探す。
噴水で遊ぶ西洋人の一家。


ピオ通りのスナック・バールで一休み。
カプチーノが美味かった。
恰幅のよい優しそうな店の主人がいて、
地元の常連客と談笑していた。


結構、中華レストランが多かった。
イタリアに来て中華というのもなあ…(笑)


インターネットカフェ。
1時間5000リラとあった。


それにしても、本当に人通りが少ない…
時刻はすでに午後7時半を回ったのに
まだこんなに明るい。


信号機はこんな感じ。
でも、イタリア人はあまり信号は守らない(笑)


ピオ通りの「トラットリア」 PM 8:00

 先ほどのスナックバールの近くに戻り、ピオ通りへ入る。何軒かの飲食店が並んでいたが、そのうちの1軒の店先に並んだテーブルのひとつに腰をおろした。

 ちなみに、イタリアの飲食店は規模や目的によって名称がある。レストランのイタリア読み「リストランテ」は、コースメニューが主流のちょっとお高い店。一見して高級な感じ。従業員も正装しており、中には正装しないと入れない店も。
 「バール」は、簡単にいうと喫茶店で、地元民はコーヒーやビールを立ち飲みすると、すぐに出て行ってしまう。サンドイッチなども置いてあるが、のんびりする場所ではないようで、座って飲食すると3倍ぐらいの料金をとられる。それでも大して高くはない。日本のドトールコーヒーぐらいの料金で済む。
 今回利用した「トラットリア」とは、リストランテとバールの中間のような感じで、平たくいうと「食堂」。気軽に一品から食事をすることができる場である。
 ちなみに「ピッツェリア」は、ピザ屋。その場で食べたり、テイクアウトしたりできる。ピザ以外のものも置いてあり、これも気軽に入れる店が多い。

 ウェイターが注文をとりに来る。笑顔ではないが、誠実そうで悪い感じはしない。メニューは英語でも用意されているので、わりと楽に注文できる。サービスメニューで、「パスタ&肉(牛か鳥)&デザート&ミネラルウォーター1リットル」で13ユーロ(約1500円)というセットがあったので、それを注文。ついでに、Aragortaなる白ワインも1本頼んだ。9ユーロ。


ピオ通りのトラットリア。


本場のナポリタン・スパゲティ。
ちょっと味付けが濃かったが
やっぱり美味かった。


 夜8時を回ると、ようやく陽が落ちて暗くなってきた。ディナータイムを迎え、周囲のテーブルにも人が集まり出す。前方のテーブルは、アメリカ人一家かな。お子様たちも、大きなピザ1枚を1人で丸ごと平らげていた。その上、ワインも親に貰って飲んでいた。さすがである。



 食欲旺盛な欧米人のファミリー。子供の1人が、カメラに反応。

 


スパゲティを食べ終わったところで
出てきたチキン。これ、半身じゃないか(笑)
イタリア人にとって、スパゲティは
あくまで「前菜」なのである。
ちなみに、テーブルにはパンの入ったカゴがあり、
好きなだけ食べて良いことになっている。げっぷ…

この私が、左のチキンを半分近く残してしまい、
フォークを置いたところで登場したデザート(笑)。
桃、梨、ぶどうなどが丸ごと入っていた。
男らしく丸かじりせよ、ということか。うーむ。
ちょっとかじっただけだが、美味だった。


ホテル「プリンセス」 PM 9:00

 結局、出されたものの半分近くを残してしまい、申し訳なくも席を立つ。会計しめて35ユーロ也。日本でこれだけ食べたら、5〜6000円は行くだろう。「オー、ニホンジン、小食ネ」と思われたかもしれない。
 喰った喰った。そろそろホテルに戻ろう。サン・ピエトロ広場からタクシーに乗る。やはり、イタリアはボッタクリ・タクシーが多いので、むやみに道路で拾うよりは、タクシー乗り場から利用するのが無難らしい。「ほてる、ぷりんせすオーケー?」というと、「OK」と答えて向かってくれた。10分ほどで到着。7ユーロ也。鼻歌まじりに軽快なハンドルさばきを見せた運転手に、チップとして1ユーロあげた。


 ホテルプリンセス。市街地からやや遠いので不便だが、安いツアーだから仕方がない。
(写真は翌朝撮ったもの)

 このホテルには、今日と明日と2泊することになる。泊まった部屋は、446号室。シャワーやトイレの水が出ない!なんてこともなく、無事に利用できた。さすがに一日中歩き回ったし、機内であまり眠れなかったので、ユニットバスに入って11時には就寝。

おやすみなさい。

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 ホテルのロビー。中規模のホテルだった。


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