西暦200年 河北の戦場

袁紹軍

顔良

VS

曹操軍

徐晃



出身地不明
武器/薙刀
これまでの戦績
3戦 3勝0敗 3KO



河東郡楊県出身
武器/大斧
これまでの戦績
3戦 2勝0敗2KO 1引分け

 

曹操軍の将・宋憲、魏続を瞬く間に切り伏せ、
戦場を我が者顔に暴れ回る顔良に、
霜毛馬にうちまたがった
曹操期待のゴールデンボーイ・徐晃が喚きかかった。
「おお、徐晃が出た!彼ならば」
と曹操軍の将たちは生気をよみがえらせた。
しかし、徐晃が思っていたよりも、
河北の猛将は強かった。

20合、50合…得物も砕けると見えたが、
顔良のねばりは、徐晃を次第に疲れさせていった。
さしもの徐晃も、斧を敵に投げうって、
味方の陣へ逃げ込んだ。

この勝負、徐晃の試合放棄により顔良の勝ち


●試合後の両者の談話

勝者・顔良
『ふん。曹操軍のムシけらども。このわしと勝負するなど10年早いわ』

敗者・徐晃
『応援してくれた丞相に申し訳ない。まだまだ修行不足です』


観衆のコメント

ガルマ・ザビ@殿

徐晃って官渡でいいとこねえなぁ (03.4.5)



関連小説

『疾駆・顔良』(作・新荘 剛史殿)

曹操は苦々しい顔で敵陣営の前に悠然と構えている敵将を見た。
そこには怪異な顔の大男が大刀を片手に曹操を睨み付けていた。
その男の馬の足元には、かつて呂布配下の猛将として活躍した
宋謙と魏続とが冷たい骸となって転がっていた。

「顔良か…」
曹操はそう忌々しげに呟くと唾を地面に吐き捨てた。
それを横で見ていた巨漢の壮士が不意に声をあげた。
「殿、某に御命じ下され」
都尉の許チョであった。
かつて曹操の護衛をしていた「悪来」典韋と互角の勝負をし、
曹操配下の将でもその強さは一際際立っていた。
典韋亡き今、曹操の護衛としてこの戦いに従軍している為、
曹操の許しを得ずに勝手に戦う事は出来ないのである。
曹操は許チョの出陣をこのとき躊躇っていた。
顔良に負けるとは思ってはいなかったが、まだ緒戦である。
自らの護衛である許チョをここで投入する時ではないと考えていた。

その時、どちらかと言うと小柄な部類に入る体を
黒装束に包んだ若武者が、曹操の前に現れた。
「虎痴(許チョの渾名)殿は大切なお役目があるであろう。
 あの獲物この徐晃に譲られよ」

そう云うと熱い目で曹操を見た。
「よし、行け」
曹操は以前、この許チョと互角に渡り合ったこともある勇者に命じた。
許チョは面白くないのか黙って一礼すると徐晃を羨ましそうに見る。
徐晃は許チョのその表情を黙って見やると
馬に飛び乗り得物の大斧を軽く一旋する。

「それでは」
徐晃はそう短く応えると顔良目掛けて馬を走らせた。
顔良は敵陣を元気に飛び出してきた黒衣の若武者を見つけると
「さっきの二人よりは楽しめそうだな」
と舌なめずりをしながらうれしそうに笑った。
「せめて、名前ぐらい聞いておいてやるぞ!!」
顔良は余裕を持った口調でそう続けた。
「吾は河東郡の徐公明。
 田舎者の貴様でも我が名前ぐらいは知っておろう!!」

徐晃は顔良のなめた口調が頭にきたのか、
顔を真っ赤にしてそう云うと大斧を上段に構え、馬の速度をさらに上げた。

「若造が…身のほど知らずもいい加減にしておけ!!」
というや駒を寄せてきた。
徐晃は一気に馬を近づけると大斧を大上段から振り下ろす。
「ふん、甘いな」
顔良はそれを大刀で受け流すと、
返す刀で徐晃の肩口へと鋭い一撃を打ち下ろす。
鈍い金属音と共に徐晃の肩当てが宙に舞う。
それを見た敵も見方も「あっ」と短い悲鳴と感嘆を同時にあげた。
「ちっ!!」
徐晃は舌打ちをすると駒を立てなおす。
さすがに顔良は強敵である。
徐晃は肩に痺れを感じていたが、
動かない程の怪我ではない事を確認すると
再び闘志を漲らせ、顔良へと打ちかかる。

10合…20合…と両者は切り結ぶが、
誰の目にも徐晃が劣勢で顔良が優勢に映った。
それは当の本人たちのほうがよくわかっていた。
「く…」
徐晃は明らかに肩で息をしていた。
「ここまでだな…」
曹操はそう呟くと引き銅鑼を鳴らすように命じた。
徐晃は引き銅鑼を聞くと悔しそうな顔をし、
大きく大斧を一旋すると顔良が怯んだ隙に自陣へと馬を返す。

顔良も一息つくと大声で
「明日まで命を預けておくぞ」
というと悠々と自陣へと馬を反した。
曹操は徐晃を労うと幕僚達に向かって
「河北には良い勇将がいるものだな。さて、どうするか…」
と髭をなでながらそう云った。
「徐晃に張遼、李典、楽進らを共に当らせれば心配もないでしょう…」
そう応える幕僚の一人に曹操は首を振り、程イクの方を見て
「関羽を呼べ」
と一言命じ、自分の天蓋の方へ歩を進めた。

 

作・新荘 剛史 殿

 

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