三国志 横山光輝

著者

横山光輝

執筆年・形態

1972年(昭和47年)〜1989年(平成元年) 「希望の友」に連載

出版

潮出版社(希望コミックス 全60巻、潮漫画文庫 全30巻)

哲坊の
おすすめ度

★★★★★★★★★9

吉川三国志が小説版の王道なら、漫画の王道はこの「横光三国志」であろう。全60巻は長いが、漫画だからサクサクと読めるので「三国志」入門に最適。一応の原作を吉川三国志としていて、その描写も似ている。横山氏本人も連載中に、「諸葛亮の死で終わらせるのは日本人の美意識。吉川英治さん同様、ぼくもそこで終わりたい」と語っている(実際には孔明死後も丸1巻を描いた)。

絵は「魔法使いサリー」の作者のものだから、戦記ものとしては迫力不足な気もする。また、似たような顔が多いうえに登場人物が滅茶苦茶多いので、その見分け方も難しい(とくに曹操の軍師など)。痩せた董卓、ヒゲもじゃの呂布など、人物のイメージも今とは少しズレている観もある。ストーリーも、序盤は少し創作があるものの基本に忠実で意外性はない。しかし、そんな欠点は些細なことである。資料もロクに無かった時代だろうに、人物の衣装や武器、建物、兵器などもきっちり描かれているのは実に見事。何より60巻というボリュームを描きあげたのは偉業という他ないだろう。

今や三国志はかなりの研究が進んでいるので、確かにコアなファンが読めば物足りなさを覚える点もあるだろう。だが、「三国志演義」初の漫画作品としてその地位が不動のものであることは何年経っても変わることがない。作者横山氏は2004年春、惜しくも火災によって亡くなった。ご冥福を祈りたい。(2004.7.28 哲坊)



皆さんのレビュー

陳武子烈 殿

60巻という、大きなスケールで書き上げた横山光輝の力作。桃園から五丈原まで。8割フィクションだが、三国志演義としては、最高。家族にも三国志を分かってもらいたかったら、これを読むべし。漫画なので、小学生も読める。(04.7.28)
評価…★★★★★★★★★★10

哲坊

確かに小説やゲームより、三国志を理解するのには一番適した作品かもしれません。別巻の「横山光輝三国志事典」、「三国志おもしろゼミナール」もおすすめです。(04.7.28)

安寿 殿

吉川英治三国志の漫画版みたいなものだと思います。確かにわかりやすくて面白いですが、人物の顔がしょっちゅう変わるのが疑問です。特に曹洪の顔なんかだと3回も変わっています・・・。でも、大作には変わりないのでまだ読んだことの無い人は一度読んでみることをお勧めします。(04.8.18)
評価…★★★★★★★7

スダダス 殿

「吉川英治」の作品が漫画化されたものですね。張コウが、ちゃんと2回死んでるところまでしっかりと漫画化されてます。資料が少ない時代において、15年間もかけて大作が完成されております。やっぱり、三国志ならこれが一番でしょう。そして夏侯惇は「カコウジュン」と読みましょう! (04.11.1)
評価…★★★★★★★★★★10

ゆぅ 殿

三国志漫画の先駆であり、まさに王道であると思います。人物の顔の見分けが難しいけど(^_^;)そんなのはほんとにちっぽけなことで、演義に沿って壮大な物語を書き上げています。関羽の死に涙し、二人の弟の死に復讐を誓う劉備に心を奮わされるような、感情移入できる作品です。あまりにも素晴らしすぎると思い、敢えて評価不能としておきます。(05.4.24)

金の鳥 殿

長くて読むのに時間がかかるのは難点だけど、逆に言えば60巻もあるってのはそれだけ内容が詳しいってこと。ヤフオクで落とすことができて最高でした。 (05.11.12)
評価…★★★★★★★★★9

阿竜君

漫画なのに小説と同じくらいの情報量がつまった作品!60巻(文庫版で30巻)もあるので、手っとり早く…とはいきませんが、時間をかけてでも読んでみる価値は十分にあります。ストーリーも比較的基本に忠実。初心者にもやさしい作りなので、「はじめての三国志は漫画で…」と考えている人は、この横山版から読むといいでしょうね!横山先生の描く張飛はすごく格好いいぞ!!(06.3.21)
評価…★★★★★★★★★9

ひひる大木 殿

日本歴史漫画史上に燦然と輝く不朽の超大作。自分の三国志の知識のほとんどはこの作品から得ました。横光三国志こそ自分の正史であり、横光三国志こそ「三国志の聖書」と呼ぶに相応しい。お気に入りの場面は、多くの読者が涙を流さずにはいられなかった「馬超号泣」のシーン。「父上!・・鉄!休!!」錦馬超もなかなか泣かせますね。ただ10点でなく9点なのは官渡の戦いが省略されていたからです。田豊の悲劇、審配の忠烈などの名場面を、是非横山先生に描いてもらいたかった・・。末筆ながら横山光輝先生の御冥福を心よりお祈り申し上げます。 (06.8.16)
評価…★★★★★★★★★9

合肥新城建設員 殿

私が初めてゲームから本に切り替わる転機となった思い出深い作品です。横山先生の三国志を読むまでは、漫画に対してそれほど心熱くなったことはありませんでした。しかしこの作品を読めば読むほど、三国志の世界に夢中にさせられ、最初は60巻も読めないだろうと思っていたのが嘘のように、続きが気になって仕方なく、三国志の置いてあった銭湯に夏休み中通い続けた思い出があります。

この三国志を読み始めの頃はまだ「三國無双」のイメージが頭にあり、どうも横山先生の画風に対し違和感がありましたが、読み進めて行くうちに、人物の特徴を的確に捉えていることが分かり、むしろそれが気に入ってしまいました(笑)(特に59巻「秋風五丈原」巻頭の自身最後の北伐に挑む諸葛亮の表情がすごくカッコよかったです。)話も関羽の死や最後まで孤軍奮闘する姜維など挙げるとキリがありませんが、多くの場面で心を熱くさせられました。

この作品は私に三国志を深く知るきっかけになった作品なので、まだ読まれていない方や三国志をよく知らないちびっ子にも是非読んでもらいたい本です。(最後に評価の9ですが、大好きな馬超将軍の死がベットシーンの一コマなのは残念だった・・)(06.10.23)
評価…★★★★★★★★★9

八百八屍将軍 殿

どれもこれも登場人物はかっこいいんですが、私は若い頃の曹操が好きです。もう、目つきとか風貌とかまさに乱世の奸雄って感じで、もう惚れる!! 07.1.22
評価…★★★★★★★★8

にっぽり太郎

朕が、(冗談です。笑)初めて読んだのがコレです。しかし、朕の(もういいだろ!この野郎め!)好きな張遼が、9,13,14,18,23巻しか出てないのが、気になった(黄蓋を射るのは張遼ではなくなっている)などの細かい所以外は、文句のつけどころが無い作品です。 10.10.5
評価…★★★★★★★★★★10

 


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