観る読む三国志

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三国志

著者

吉川英治

執筆年

1939年(昭和14)〜1943年(昭和18)

発売元

講談社文庫(8巻)
アマゾンでも販売中

いわずと知れた小説・三国志の金字塔。羅貫中の「三国志演義」をベースにした、日本人向け三国志小説のスタンダードともいえる作品である。昭和初期の作品なので、若い人にとっては難しい描写も目立つが、それも特色の一つ。『三国志の入門書』としては最適で、普通の書店はもちろん、古本屋でも大抵8冊セットで置いてあり、入手もしやすい。私も高校生時代に、古本屋で8冊セット(2000円ぐらい)で購入した。当時、本のカバーに「三度の飯より三国志」というコピーの入った帯が付いていたが、以来私はそれを座右の銘としている(笑)。

ただ、三国志が世間に浸透した現在となっては、気になる部分もある。たとえば、魏の張コウはなんと作中で3回も殺されているし、太史慈が死ぬときに「呉祖以来3代の主に会って…」と言い残している。もっとも連載当時、そんなことに突っ込む読者もいなかっただろうが…。

また、諸葛亮の死をもって一応の完結となっているので、その後のことは他の文献や小説を頼る必要があるなど、上級者には少々物足りない面も。まあしかし、巷で三国志の話をする場合には、これだけを読んでいれば充分なほどだ。近年様々な作品が登場したが、最近までは「三国志」といえば、この作品が前提となることが多かった。そのぐらい日本に馴染みきった三国志であり、「三国志ファン」を称するなら必読の一作である。

ただ、本作もあくまで小説であり、本場の演義とは異なる部分もあることを念頭に入れて読むべきである。(2004.7.18 哲坊)


皆さんのレビュー

としぃ 殿

私が三国志を知り、初めて読んでみた本です。蜀を中心に書かれており、蜀愛好家にとってはうれしい1冊です。少々難しいですが三国志を知る上で是非とも必要な本だと思うので是非読んでみてください。(04.10.1)
評価…★★★★★★★★★★10

たんきち 殿

これまで北方、柴練、陳ほかさまざまな三国志を読んできましたが、なぜかこの作品は手にしてませんでした。「大昔の作品だから、淡々としていて堅苦しいのだろう」と読んでみる前までは思ってました、が…こ、これは! 予想を見事に裏切られました。簡潔ながら一読してその人物の性格・性根までが読み取れる的確な人物描写、戦闘場面の迫力もまさに手に汗握るといった感じで、その面白さ・読みやすさにたちまち引き込まれてしまいました。くどくど説明的な文章を書き連ねるのではなく、流れの中で全てを過不足無く表現しきる筆力にはただ感心するばかりです。

それと、「昭和の文豪」といわれる吉川英治の作品にこのような表現は不謹慎であることは承知のうえであえて言いますが、若い頃の曹操の口調なんて「萌えー!」そのもの。公孫サンの陣営で劉備と趙雲がいったんの別れをする場面なんかは、もう狙ってるとしか思えない。60余年も時代を先取りしていた(?)この作品は、おそらく今後もあらゆる三国志小説の筆頭であり続けると思います。まだ読んでない人はぜひ!(05.3.18)
評価…★★★★★★★★★★10

atuki 殿

まだ小学生なのですが、真・三国無双というゲームを買ったとき、まったく意味がわからず母に買ってもらったのがこの本です。今は曹操―魏の曹一族や呉・三国志など様々な三国志作品を持っていますが、この本だけは大人になっても残しておきたいです!(05.11.12)
評価…★★★★★★★★★★10

小狼 殿

三国志の話をしていると、話が噛み合わない事がよくあるんですが、正史、演義、ゲーム、漫画等々、枝葉のように色んな三国志が世に出てるわけですから、仕方ないと思い、演義の話に合わせようとすると、それでもどこか違和感。よくよく話を聞いてみると吉川三国志が基本になってるとの事。吉川三国志は王道なのだから、自分の知ってる演義と違いがあるのかと疑問に思い、図書館で借りて読破。吉川三国志が王道だと思っていたのがそもそも間違いでした。感想は「なんだ、これ?」

実は最初に日本に紹介された「通俗三国志」を、吉川さんがアレンジしたのがコレ。翻訳等が飛躍的にと言っても良い程、改善されたものの(それほど通俗は酷い)やはり演義とは別物。半分日本みたいな日中ハーフ演義。変なの。中国人なら吉川三国志を演義とは認めないと思う。ただ、オリジナルの演義とは別物と認識してしまえば話自体は面白い。日本(海賊)版・三国志演義だとしても、三国志の人気を日本に広めた功績は大きいかな。07.1.22
評価…★★★★★★★7


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三国志演義

著者

立間祥介

執筆年

1967年(昭和42)頃?

発売元

平凡社(上下2巻) プレジデント社(四六判/1巻)ほか
アマゾンでも販売中

おそらく私が初めて出会った三国志。小学校の図書室で、これを1冊にわかりやすくまとめた物を読んだことが、三国志ファンになったきっかけである。きわめて、原書・羅貫中の「三国志演義」に忠実に書かれた、スタンダードな三国志といえる。「運命はいかに。それはまた次回で」というように、講談風な語り言葉が面白い。歴史物語的な雰囲気を感じさせる作品といえる。初心者向けか。(2004.7.18 哲坊)

皆さんのレビュー

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準備中

正史 三国志

著者

陳寿(注・裴松之) 訳・今鷹真、井波律子、小南一郎

執筆年

原書は西暦280年〜290年頃 

発売元

筑摩書房・ちくま学芸文庫(全8巻) 1992年〜1993年刊行

三国志演義ではなく、正史「三国志」をできるだけ忠実に日本語訳した文庫。形式は原典にならっているので、もちろん小説ではなく、歴史書らしく紀伝体で書かれている。1〜4巻が魏書、5巻が蜀書、6〜8巻が呉書という形で、当然魏に関する記述が多くを占めている。年代順ではなく、人物ごとにその経歴や活躍がまとめられているため、全体の流れが把握しづらいのが難点。

描写はあっさりしているかと思えば、やたらと詳細に記されている場面もあったりする。人物によって記述の量もまったく異なるなどバランスが悪い。簡潔な文体が災いして理解が困難な部分もあり、一度読んだだけですべてを把握するのは難しい。が、読むたびに新たな発見があるのも特徴といえば特徴だ。

たとえば、演義をもとにした小説しか読んだことのない人にとっては、一騎討ちの場面が極端に少なかったり、陳宮が実は呂布を一度裏切っていたり、夏侯惇が呂布軍に囚われたりするなど、驚きの連続となるのは間違いのないところ。逆に演義の創作だと思い込まされていた部分が、実は正史にも記述があって驚かされることもあるだろう。

商品としては、中身に誤訳(解釈違い?)が数箇所あるうえ、価格が1冊あたり1500円と文庫にしてはかなり高価なのも難点。しかしながら、スタンダードな正史三国志はこれしかないのも事実。三国志を深く知ろうとする者にとって、日本語訳書があるのは有難いというほかはない。三国志マニアにとって、避けては通れぬ必携書であるといえよう。(2007.1.22 哲坊)

皆さんのレビュー

アミーゴ 殿

歴史書であって物語ではないので多少読みづらいかもしれませんが、三国志に興味がある方は読んでみて損はないと思います。権謀術数を張り巡らして馬超を倒した楊阜のような演義では影の薄い人物の意外な活躍、実際には老兵でも弓の名手でもなくその記述がほとんどない黄忠など有名武将の意外な素顔など演義とは違う視点で三国志の世界を眺める事が出来ます。

ただ残念なのは訳し方。全巻を通して同じ人が訳した訳ではないのでそれぞれに癖が出ていて読んでいて違和感を感じてしまいます。また、三国志関係の本の宿命というべきか劉備に有利な風に訳を改竄した箇所も見受けられます。あいにく三国志を原文で読める知識はないので、この部分はかなり不満が残ります。07.1.22
評価…★★★★★★★★★★10


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柴錬三国志
英雄ここにあり/英雄生きるべきか死すべきか

著者

柴田錬三郎

執筆年

1966年(昭和41)/1975年(昭和50)頃

発売元

講談社文庫(上中下3巻・上下2巻)ほか
アマゾンで販売中

「小説三国志」を代表する昭和後期の作品。柴田錬三郎氏は、この作品の前にも三国志を題材にしたものを幾度か書いたらしいが、初の三国志物の長編作品が本書という。また、この作品が「吉川英治文学賞」を受賞しているのも奇妙な縁といえよう。

柴田錬三郎氏は諸葛亮に心酔しており、彼を主役に据えているから、諸葛亮の登場シーン以外はあっさりした描写も目立つし、細かい部分を知りたい読者にはやや物足りない面も。しかし、「英雄生きるべきか死すべきか」では、吉川三国志にはない、「孔明没後」の世界もじっくりと綴られている。そうした点を読み比べると、作者ごとに異なる三国志観が感じられて面白い。(2004.7.18 哲坊)

皆さんのレビュー

ちゃたろー 殿

私が一番最近読んだ三国志がこれですが、何より諸葛亮の死以降が描かれている貴重な作品だと思います。蜀が滅亡してからのそれぞれの英雄の生き様が描かれていて新たな興奮が生まれました。諸葛亮の死から姜維の死までの間に出てくる夏候覇、鐘会、ケ艾・ケ忠親子等実に魅力的であり、曹操や劉備が生きていた時代よりは多少地味ではあるけれどもそこにある人間くさい関係は十分楽しめる内容でした。(05.1.12)
★★★★★★★7

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秘本三国志

著者

陳 舜臣

執筆年

1976年(昭和51)〜1977年(昭和52)

発売元

文春文庫 全6巻
アマゾンでも販売中

中国史に造詣が深い作家ならではの私小説。なんと主人公は劉備でも孔明でもなく、五斗米道の教祖・張魯の母、少容や、教徒の陳潜である。もちろん冒頭も「桃園の誓い」ではない。三国志を武将・英雄以外の、第三者的な視点から描いた異色作で、いわば「外伝」的な作品の原点ともいえる。戦闘の描写などに物足りなさは感じるものの、当時の庶民的な生活感までもが描かれている点でも貴重。ただ、それなりに三国志の知識が無いと面白さがわからないかもしれない。中級者以上向けか。(2004.7.18 哲坊)

皆さんのレビュー

於我 殿

拙の三国志に対する認識を180度変えた作品。演義をベースにした作品には登場しない匈奴の人々を繊細に描いている。確かに、演義をベースにしているからこそ楽しめる作品ではあるが、三国志の知識があれば何度読んでも楽しめる作品である。若干、私情(陳舜臣ファン)が入っているのをさっぴいてもかなり楽しめると思う。特に、「三國無双」から三国志ファンになった諸氏に薦めたい書。(04.7.28)
評価…★★★★★★★★★★10

安寿 殿

とにかく曹丕さんがクールでかっこいいです。ほかにも他の三国志小説には載っていないような逸話などがロマンチックに描かれています。魏の宮廷生活を知りたい人でまだ読んだことのない方や曹丕ファンの方はぜひ一度読んでみられてはいかがかと。(04.8.18)
評価…★★★★★★★★★★10

小覇王が好き!!殿

視点が面白い、一風変わった三国志。力を持たない民衆側の代表とも言える、五斗米道が主役であり、ある意味では非常にリアルに時代背景を味わえる。スタンダードな三国志とはかなり異なるため、好き嫌いが分かれるかもしれない。独特の視点ゆえに、どの陣営にも偏っていないので、善玉・悪玉といった描写に抵抗がある人にはお勧め。 (06.8.16)
評価…★★★★★★★7

 

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三国志

著者

北方謙三

執筆年

2000〜2002年頃

発売元

角川春樹事務所 ハルキ文庫 全13巻
アマゾンでも販売中

皆さんのレビュー

安寿 殿

三国志ファンなら必ず読むべき本ですな。呂布については理想の豪傑という感じがします。孤独に生き、戦場では獣になる呂布の生涯そのものを描いた、呂布ファンにとっても他のファンにとってもとてもおいしい本だと思います。また、張飛も印象的で、「演義」とはまた別の角度からとらえられていて、私のいままでの張飛の印象はおおきく変わりました。勿論、他の人物も上手に性格が表れていて新鮮で、何回読んでも飽きない本だと思います。(04.8.18)
評価…★★★★★★★★★9

たーやん 殿

自分が思う、この作品の一番の見所は、呂布だと思います。今までの三国志では、裏切りを続け最後には部下の裏切りによって死んでしまうという、皆さんはあまりいい感じの持てない武将だったと思います。しかし、この北方謙三氏の三国志では、呂布がものすごく人間味に溢れていて、心して読まないと涙してしまうぐらいの作品になっていると思います。是非、皆さんも一度読んでみてください。 (04.8.18)
評価…★★★★★★★★★★10

哲学する胃 殿

たーやん様の言われる通りこの作品の一番の見所は呂布だと思います。曹操に誇りとは何かを問われた呂布が「敗れざること」と言う場面はしびれました。(05.3.18)
評価…★★★★★★★★★★10

如月 雪 殿

亡き母親への想いを抱いたまま成長した呂布の赤兎馬に抱く友情、乱暴に見せかける張飛が妻だけに見せる深い愛情、曹操の詠む詩に涙する許チョ…登場人物1人1人の心情の揺れ動きが丁寧に描かれており、本を読んでいる最中に胸が熱くなることがしばしばありました。三国志の主要人物と筆者の創作人物が絶妙に溶け合っており、ある程度三国志を知っている人、また全然三国志の話を知らない人も楽しく読める歴史小説です。(05.3.18)
評価…★★★★★★★★★★10

Hiroki 殿

呂布好きな自分が探しに探してやっと見つけた「かっこいい呂布」の見られる三国志です。1巻から3巻で呂布が死ぬまではまさに呂布が主人公!といった感じがするほどです。死後の4巻以降でも所々で武将が呂布のことを思い出したりもするほどに。それ以外にも登場人物の心情等、かなり掘り下げて書いてあり、かなりのめりこんで読むことができました。それぞれの登場人物の人間関係や相手への気持ちなどもありますし、いろいろと楽しめます。特にそれぞれの死に様がかっこよかったですね。

しかし曹丕と司馬懿の根暗&陰険&残虐なことも書いてあるので、三國無双シリーズで曹丕や司馬懿のファンになった女性がどう思うか…(苦笑)自分としては曹家の後継の疑問点である曹丕と甄姫の子の扱いについての、作者の出した答えの一つとして受け取っているので、これはこれで面白いかと自分は思いますが。今までに読んだ三国志の小説の中で自分の中ではNO.1の三国志小説です。三国志が好きな方、三國無双で三国志に興味をもたれた方はぜひ読んでみて下さい。(05.3.18)
評価…★★★★★★★★★★10

小覇王が好き!!殿

偽善者臭い劉備や、狭量な周瑜が許せない人は、これしかないでしょう!!演義系三国志で、素直に蜀陣営が好き♪と感じる人にはどうかわかりませんが、少なくとも、演義系の劉備にまったく魅力を感じられない方、ハードボイルドな漢にロマンを感じる方なら、恐らくストレートど真ん中でございましょう♪クローズアップされる人物こそ限定されてますが、その分、個人的には、最も登場人物が輝いている、三国志の最高峰だと思います!!(06.8.16)
評価…★★★★★★★★★★10

7e

最初に言っておくことは、この作品は本来の三国志の話とは大分違っている、ということです。例を言うなら作者のポリシーなのか、幻術や仙人といった描写がまったくなく、その手の話がカットされています。他にも違う点や想像の部分が多いのが特徴です。

かくいう私は、この作品から三国志の世界にはまっていってしまったのですが、とにかく登場人物一人一人が魅力的です。作者曰く「こんな人物だっただろうという想像」ともあります。そのため、うえでも書いたとおり歴史とは大分違ってしまっています。

でも、私は例え歴史と違っていようとも、この作品の中の張飛が一番好きです。劉備や曹操が一番カッコイイのもこの作品の劉備や曹操です。関羽が死ぬシーンで毎度泣いてしまうのもこれだけです。他のキャラクターも、一番この作品が全て魅力的だと私は思います。とにかく一度読んでみてほしい作品です。三国志の話というより、1つの作品として。 08.2.13
評価…★★★★★★★★★★10


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反三国志

著者

周大荒 著 渡辺精一 訳

執筆年

1920年代 1994年日本発売

発売元

講談社文庫 上、下巻
アマゾンで販売中

皆さんのレビュー

けい 殿

この作品はな・な・なんと劉備が天下をとってしまうという大変すばらしい作品です。例えば徐庶が劉備の所に戻ってきたり鳳統が死ななかったり蜀ファンにはたまらない内容です。でも魏・呉が好きな人は読まないほうがいいです!(04.11.1)
評価…★★★★★★★★★★10

子烈 殿

↑の通り、劉備が天下を取る!という、設定になっております。もちろん、魏、呉ファンは眼を向けないことをお勧めします。徐庶を都に連れ出す曹操の策を、諸葛亮が見破って劉備が天下を取ります!結構面白かったですよ^^ (05.1.12)
評価…★★★★★★★★★★10

ちまき 殿

正直ここまでしなくて良いのではないかと思ってしまう作品です。けしてこの作品にケチをつけたりするのではないのですが、勝ったのは魏であって蜀じゃないので。私も蜀は大好きで、ホウ統が生きていたりしてとても嬉しかったし、こうなってたらそれはそれで面白かったなぁ。という気持ちになりますが、商業紙としては売っていいのかちょっと疑問です。魏ファンや呉ファンは見ないほうがいいと思いますが、蜀好きにはかなりお勧めです☆ (05.1.12)
評価…★★★★★5


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その他の作品(投稿が集まれば上に追加していきます)

於我

諸葛孔明 中公文庫 陳 舜臣 (著)

拙の敬愛する陳先生三国志系小説第二弾!天才軍師 諸葛孔明を人間孔明として描いた逸品。孔明の幼い頃からの激動人生物語を生き生きと描いています。戦のセンスより発明のセンスを光らせ、さらに奥方の才女ぶりも良い感じです。醜女と言われた奥方ですが、孔明を陰で支えたその知恵は伊東四朗もビックリですな!孔明ファンの方、ぜひ、ご一読あれ!(05.1.12)
評価…★★★★★★★★8

於我

曹操―魏の曹一族 中公文庫 陳 舜臣 (著)

本来なら、三国志の主役であるはずの曹操を描いた作品。陳舜臣先生ならではの史実・演義をベースにした創作は人間心理を巧みについており、史実より史実らしいですな。今まで、曹操を毛嫌いしていた方、また、曹操が好きでたまらない方、別にどちらでもないけど三国志は好きという方、是非、ご一読あれ!(05.1.12)
評価…★★★★★★★★8

ごっついのう。

【三国志完結編】シリーズ @〜B

著者:寺島優/李志清 出版社:メディアファクトリー

孔明没後〜三国時代の終焉までを描いた漫画です。横山光輝先生の三国志が蜀の滅亡までを描いたのに対してこちらは三国時代終焉まで描いているため漫画としては実に斬新な感覚でしたね。

三国志終盤ということもあり、既に王者たる司馬氏を主軸に置いた描き方も面白くこの漫画を読めば関羽や孔明、曹操など稀代の英傑達亡き後の三国志にも興味を持つ人が多くなるのではと思えるほどですね。前シリーズの【三国志】から続く演義媒体で綴られており、横山光輝先生の三国志を見た人もすんなりと入れる魅力溢れた絵柄も特徴的です。08.2.13
評価…★★★★★★★★8

呂智深

曹操孟徳正伝

作者/大西巷一 出版社/メディアファクトリー

三国志最大の英雄、曹操孟徳。政治、経済、文学、兵法や人材登用全てにおいて抜きん出ている天才と呼ばれる英雄。だが、民衆からもっとも恐れられ非難されてきた男でもある。彼の本質とはいったい何なのか。三国志正史をもとに曹操孟徳の新たな人物像に迫る物語。

曹操は昔、袁紹と悪さをしていた頃に花嫁泥棒をやった事があった。この事件が曹操の波乱万丈な人生の幕開けだった。しばらくして曹操は洛陽の北部尉に任官して徐々に頭角を現していった。そんなある日、宮中で買官の市が開かれていた。

そこは皇帝の花嫁をも宦官に金を出せば買えるという事を聞き曹操は怒り心頭し、その場にいる人を全員切り殺そうとした。その場をいさめたのは昔花嫁泥棒して偶然再会を果たした王氏だった。そしてふたりは恋に落ちてしまい曹操は何度も王氏に会うために市に足を運んだ。そしてある日王氏が妊娠した。その子こそ後漢最後の皇帝「献帝」であった。そして時が経ち、王氏は何皇后に暗殺され、董卓が相国となり献帝をたてて政治を私物化した。そして曹操は「献帝」を、自分の息子を守るため戦うのだった。

批判する訳ではありませんが僕は「蒼天航路」が好きではありません。曹操は最初から天才だった訳ではないからです。この漫画の曹操は天才ながらも失敗してはその失敗を教訓にしてまた這い上がる。人間らしい曹操を描いているとてもいい作品です。

献帝が実は曹操の息子というフィクションもとても良くて「だから曹操は帝位を簒奪しなかったのか!」と思ったりもしてしまいました。この漫画の曹操は言葉では説明できないくらい凄いです。この漫画を読んで曹操とは何かを再認識して貰いたいなぁと思います。08.2.13
評価…★★★★★★★★★★10

 

以後、続々追加予定。皆さんの投稿・リクエストもお待ちしています。
 


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