熱血硬派くにおくん

ジャンル

格闘(喧嘩)アクションゲーム

発売

昭和61年(1986年) テクノスジャパン

ハード

アーケード、ファミコン

哲坊の
個人的評価

★★★★★★★★8(アーケード版)


 他校の生徒や暴走族、しまいにゃヤクザにもいじめられるクラスメイト・ひろしを助けるため、単身敵地に乗り込む主人公くにおを操作する、喧嘩アクションゲーム。パンチ、キック、背負い投げ、馬乗りパンチなどの豊富な技と、横スクロールの2D方式ながら奥行きの概念を持った業界初のアクションゲームとして人気を呼び、のちにファミコンへ移植。さらにドッジボールやサッカー、運動会など数々の続編が作られた人気シリーズへ発展した。(ここではアーケード版を紹介しています)




校門前で殴り倒された「ひろし」の無念を晴らすため、くにおが立ちあがる!ステージ開始前には、毎回のごとく殴られ、倒され、刺され失神する哀れな「ひろし」の姿が…。そして、くにおが登場するのは、絶対にワンテンポ遅いのである…(笑)。

ちなみにこの流れ、同社の格闘アクションゲーム「ダブルドラゴン」にも受け継がれた(主人公の恋人が腹を殴られて連れ去られる)。


「待てコノヤロウ!」と、くにお登場。ボイスもきれい。

第1ステージは、番長りきが率いる花園高校と駅のホームで大乱闘。向こうのホームで新聞を読む通勤客がいるなど芸が細かい。武器を持ったスキンヘッドから先に倒すのが楽。「りき」の得意技はマッハパンチ。まともに打ち合うと必ず負けるので、後ろ蹴りか飛び蹴りで攻略すべし。「りき」はこの後改心したのか、ファミコンのくにおくんシリーズでは「くにお」の良きパートナーだったり、ライバルだったりして活躍する。

2面は回し蹴りの使い手・しんじ率いる暴走族と埠頭で戦う。序盤はバイクで突っ込んで来る雑魚どもを蹴散らさなければならない。タイミング良く飛び蹴りで打ち落とすのだが、慣れないうちは結構難しく、雑魚の数も多いのでタイムオーバーになりやすいステージ。雑魚は背負い投げで海に落とすのも手。「しんじ」は、りきと同じパターンで倒せるが、飛び蹴りがやや当たりにくくなっている。

3面。スケ番・みすずが率いる太陽学園と、夜の繁華街で乱闘。手下の女どもは、つぶしたカバンやチェーンを持っているが、体力は少ないので攻撃さえ食らわなければ大丈夫。問題は、大女のみすず。彼女に捕まると痛〜い往復ビンタが待っている(笑)!やはり、まともに攻撃すると必ず打ち負けるので、後ろ蹴りか、距離を取ってみすずがダッシュしてきたところを飛び蹴りの連発でOK。

それにしても、女子高生の長いスカートが時代を感じさせる…。ある意味、現代のコギャルのミニスカートより健全かもしれない。

最終ステージは、なんと三和会というヤクザの事務所へ乗り込む。ドスを持ったスキンヘッドの手下どもを従え、ボスの「さぶ」が拳銃をぶっ放す!ドスと弾丸に当たれば即死という、緊張感あふれる闘い。後ろを取られないように、ひたすらパンチの連打でまとめて倒すか、あるいは時間はかかるけど、ダッシュパンチを繰り返し当てるのがとりあえずの攻略法。

それにしても、ヤクザにまで狙われるなんて、ひろしは悲惨すぎる…。

三和会に勝利すると、さっきヤクザに刺されて死亡…と思われた「ひろし」が出迎え握手。そして、拍手する熱血高校のクラスメイトたち……こんなに居たんなら、一緒に闘えよ(笑)。

 

スパルタンX」に始まり、本作から「ダブルドラゴン」を経てカプコンの「ファイナルファイト」へと進化していった格闘アクション。その金字塔である。それにしても、当時沢山あった柄の悪い、不良の溜まり場と見られていたゲーセンに、実によく似合うゲームだったなあ(笑)。(04.9.27 哲坊)

ファンが語る! 「元祖くにおくん」

ぽん 殿

おお、懐かしい!自分は年が若いのでFC版しかやったことないのですがアーケードだともう少し違ったゲームに見えますね。自分の向いている方向によってボタンの役割が変わるというシステムがわからなくてよく棒を持っている雑魚の前で後ろに蹴りをかましてしまい、ボコられるという悪夢のようなコンボを食らいつつ苦心して編み出したのがジャンプキックの連打というまぁ…あまり進歩のない攻略をしていました。ラストのさぶの鉄砲弾は痛かったなぁ…(04.10.25)
評価…★★★★★★★7

じゅうざ 殿

ファミコン版やりました。みすずに大苦戦。なんとか最終面まではいけるようになりましたが、最終面は迷路。適当に進んでなんとかサブまでたどり着きました。が、中古で買ったため説明書なしだったので、ラスボスとは思わずに、見たこと無い敵出てきたわー、としか思いませんでした。とりあえず殴ってたらいきなり死亡。撃たれたようです。それ以来やってません。(04.10.25)
評価…★★★★★5

哲坊

そうでした。ファミコン版の最終面は迷路になっていましたっけ。ビジュアル、サウンドとともに迫力不足でしたが、当時のファミコンの容量を考えれば仕方ない部分もありましたな。(04.10.25)

天神 殿

小学生の頃ゲーセンに入る所をクラスの女子に見られ、先生にチクられたのも今となってはいい思い出ですが、そんな危険を犯してでもプレイしたゲームです。ファミコンの攻略本の人物紹介には確か転校してきたばかりのくにおくんが、いじめられっこだったひろしくんの敵を討つとかそんな内容だった気がしますが、いじめられっこなら始めからつっぱるなよとツッコミを入れてしまいたくなるストーリーです。

格闘アクションとしての出来も素晴らしく、ダウンした相手への追い討ちや、リングアウトなど後のゲームにも多大な影響を残しています。この時のくにおくんは旋風脚が使えるのはあまり知られてはいません。またネームエントリー画面もこだわりがあり、番格五人衆・裏番・総番・大番・副番・若番と流石ツッパリを題材にしたとうならせるものがあります。

最終ステージのドスやチャカでの一撃死も、その当時はリアリティあふれたゲームだと感心しましたが、今同じ仕様にしたら恐らく糞ゲーの烙印を押されてしまうでしょうなあ。ファミコン版は、ハードの性能のため敵が画面上に3人しか現れない、ボスとの対決がさしである、3ステージで美鈴と闘わなくても良いルートがある、最終ステージで手下がドスを持たない(迷路は場合によっては美鈴二人がかりなど、難易度が高くなっているが)など全体的に難易度が下げられてしまっているのが残念ですが、負けたときの美鈴とさぶの顔が夢に出てくるほど恐ろしいのでそれは1度見るのもよろしいかと。是非1度はプレイして欲しいゲームです。(04.10.25)
評価…★★★★★★★★★★10 (ファミコン版は6)

ぼのぼの 殿

当時中学一年生、クラブ活動が無い日に、何度もゲーセンに通いました。デモ画面に興奮、プレイして大興奮、ヤクザの面がなかなかクリアできずかなりお金を使いました。当時では操作性、爽快感とも最高のアクションゲームでした。ファミコン版は、一度しましたが、全然駄目でしたね。(05.3.22)
評価…★★★★★★★★★★10

アボボ 殿

自分も初めてプレイしたのはFC版でした。くにおくんとりきの顔だけはイケメンでしたが、残りの3人(しんじ、みすず、さぶ)の顔は見るたびに大爆笑した記憶があります。最強モンスターは文句ナシにみすずですね。(笑)4面でみすずが3人出てきた時は笑いながら観念しました。最終的には4面で迷わずにさぶまで辿り着けるぐらいまでやり込みましたが。

何年か後に、古いゲームが置いてあるゲーセンに行くとアーケード版があって、プレイしてみたら1面すらクリアできませんでした。(泣)でも画面や声が聞けるなどの迫力は、さすがでしたね。先にアーケード版から入った人達にはFC版が物足りないのもうなずけました。でも自分としてはFC版、アーケード版どちらも『名作』と呼べるゲームだったと思います!(05.9.4)
評価…★★★★★★★★★★10

ライチュウ 殿

このゲームは僕が小学5年生の頃よくハマッたゲームです。ファミコン版の出来がアレだったので当時は残念でしたがそれはそれで面白かったです。そして約20年の時を経てPS2で完全移植!!と期待して購入しましたが、「アレ?なんか違うぞ」に気がつきました(笑)。改変なく当時のまま移植してます。って説明書に書いてるのですが、実際プレイしてみると2面のバイクの音がアーケード版に比べてショボくなっていること、くにおくんの「待てこのヤロウ!」の声が小さいこと、エンディングの周りの仲間がアーケード版は6人いるのにPS2版は4人しかいない。など微妙に違ってます。というか、オレ達ゲーセン族シリーズはなんか期待しすぎると駄目!ということがわかってきますた(^^; (06.3.17)
評価…★★★★★★★6

ミノタウロス

プレステ2「オレ達ゲーセン族」シリーズでプレイして、大変面白かったので書きます!他校の不良、チーマー、スケバン、ヤクザを相手に、殴る、蹴る、投げ落とす、馬乗りで痛めつける!!!ファミコン版(ちなみに評価は7)よりも面白いです!!音楽もカッコイイし、声もイイ!!「なめんなよ、こんにゃろう!」「ざけんじゃねぇ!!」こんなにも“漢”を感じるゲームはなかなか無いですよ!!07.12.20
評価…★★★★★★★★★★10

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