昭和最後の年…日本中が感動した日 この年、セ・リーグではすでに中日が優勝を決め、 しかし8月後半から、突如8ゲーム差を一挙に縮めて西武を猛追したのが近鉄である。 |
この日、川崎球場のスタンドの8割は近鉄ファンで埋まった… もちろん超満員である。球場の外には、 入場できない人たちでごったがえしていた。 当事高校生であった私は、学校が終わってから球場に駆けつけた。 「いつもより少し混んでいるかな」ぐらいに軽い気持ちで行ってみたら 物凄い人手に呆然(笑)。当然、入場もできなかったはずなのだが、 この球場の地理は知り尽くしていたので、 秘密の通路(?)から侵入に成功。 入ってみると、1塁側はまだ多少の余裕があったので いつもの1塁側内野スタンドで、歴史的な試合を観ることができた。
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プレイボール。 第1試合、ロッテ先発は小川博、近鉄は小野和義であった。
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一方、この年奪三振王に輝いたロッテ・小川博の調子は抜群であった。 カーブは大きく弧を描き、シンカーは面白いように落ちた。 近鉄打線は、この大事な試合で4回までパーフェクトに抑え込まれていた…。 これでは仰木監督も打つ手がなく、 近鉄ベンチも応援団も意気があがらなかったが… −5回表− 5回2死から鈴木貴久がレフトスタンドへ第20号ソロを放ち、1点差に! しかし、ロッテも負けてはいない。 |
8回表の近鉄は、ようやく小川を捉え始め、 打席に入った村上は、執念でボールをとらえた。 近鉄、ついに同点に追い付く! |
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