さて、しばらくビクトリア・ピークでのんびりした後は、灣仔(ワンチャイ)駅へ。ここから、香港島と我々が泊まっている九龍側を結ぶフェリーが出ている。その名もスター・フェリー。港へ向かう前に、かなり空腹を覚えていた我々は、夕食を摂る場所を探す。どうせなら夜景を見ながら食べたいと思ったので、海沿いの建物に飲食店がないか探す。しかし、これがなかなか見つからない。「東海海鮮酒家」という、良さそうな店をようやく見つけて入ったが、ずいぶんと高級だったので値段を気にしながら注文。やはり漢字だらけのメニューから、豚スペアリブ、海老とカシューナッツ炒め、漬物(ゴーヤ)にご飯。これで5000円ぐらい。高かったけど、まあ美味かった。値段的には中華街と似たようなものだな。しかし、海と夜景を見ながら食べられると思ったが、全然見えないテーブルに案内されてしまって残念。
安そうな店がないので、ちょいとリッチな気分を味わってみた。
陽もとっぷりと暮れてきた。港へ向かい、船(スターフェリー)を待つ。地下鉄だと数分で渡れてしまうので味気ない。せっかくだから船で渡ろう。そう思う人は、地元人にも結構いるようで、かなりの数の人が次の船を待っていた。しかもこの船、運賃はたったの2.5$(50円程度)。地下鉄よりも安上がりだし、夜景も観れるとなれば利用客が多いのもうなずける。
乗客のほとんどは地元人だったように思う。大きく見える建物は、香港コンベンションセンター
およそ15分おきぐらいに往復しているので、程なく次の船が入港。地元人に混ざって乗り込む。評判通りの夜景が、窓の外に広がりはじめ、海上のひんやりした風が頬を撫でて気持ちがいい。
香港の面積は1067平方キロ(東京都の約半分)。その狭い中に700万人がひしめいている
10分程度で対岸の尖沙咀(チムサーチョイ)へ到着。もう少し乗っていたい気分だった。帰りは電車で太子駅まで戻り、そこから延々と歩いてホテルへ帰った。3キロ程度なので大丈夫だと思ったのだが、思ったよりはるかに遠かった。ふらふらとホテルへ帰り着き、近くで買った青島ビールで乾杯。
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