ドルアーガ・シリーズ(バビロニアンキャッスルサーガ) タイトルINDEX
ドルアーガの塔
イシターの復活
カイの冒険
ザ・ブルー
クリスタルロッド

イシターの復活(ザ・リターン・オブ・イシター)

ジャンル

アクションRPG

発売

1986年 ナムコ&ゲームスタジオ

ハード

アーケード版 各種パソコン プレイステーション(ナムコミュージアム4に収録) WINDOWS

哲坊の
個人的評価

★★★★★★★★8


 
ドルアーガの塔」の続編で、遠藤雅伸氏最後(2001年現在)のアーケード作品。前作で悪魔・ドルアーガを倒し、カイを救出したギルガメス。しかし、ドルアーガが倒れたことで、塔は再び廃墟に戻り、出口への道は閉ざされた上、主を失ったモンスターたちはより凶暴化して塔をさまよい続けている…。ギルとカイは、女神イシターにブルークリスタル・ロッドを返還し、世界に平和をもたらすべく、今度は塔からの脱出を目指す。


前作の世界観を継承しつつ、アーケードゲーム初のパスワード方式によるコンティニューや多彩な魔法、そして2人同時プレイが可能になるなど、前作同様ゲーム業界に様々な影響を与えた話題作であった。

ゲームは「ドルアーガの塔」の最上階「TOP OF THE TOWER」、つまり前作でギルがカイを救い出したところから始まる。塔はさらに複雑化し、127部屋にわかれてしまった。ステージ数でいえば前作の倍以上だが、クリアまでの道は1本道ではないため、すべての部屋を通らなくてはいけないわけではない。しかし、その構造は10回や20回のプレイではとうてい理解不可能なほどに難解。その上、RPGなのでギルとカイは敵を倒すことで成長するのだが、その成果は1度ゲームオーバーになって再開しないと反映されない! 相変わらずの難易度の高さ。敷居の高さが特徴でもあった。

敵キャラクターはスライム、魔術師、ナイト、ローパーなど前作のキャラに加え、バンパイア、バット、スネークなど新キャラも加わり、さらに賑やかになった。とくにナイト系は同じブルーナイトでも目の色が異なる「ブルーキャプテン」という強力な種族が出現。ちなみにブラックナイトは、ブルーアイ、ブラックキャプテンに分かれた。同じくミラーナイトには、ゴールデンミラー。ハイパーナイトには、スチール、シルバー、ゴールデン。リザードマンには、ピンクソード、ブラックリザード、ブラウンリザード。レッドナイトには、ブルーシールドナイトという上位種族がいる。ドルアーガは墓だけが登場。

プレイヤーはなんとギルとカイの両方を操らねばならない。当時は「どうやって?」と思ったものだが、コンパネを見ると、左右に8方向レバーが1本ずつ(合計2本)、中央にボタンが2個付いている。カイは魔法使いなので、レバーとボタン2個を駆使して操作、HP(ヒットポイント)の概念はなく、敵に当たると即死する。そのために防御魔法を使って身を守るのである(ただしMPが切れると使えなくなる)。対してギルの操作はなんと右レバー1本のみ。敵と一定距離に近づくと自動的に剣を抜き、戦うことができるが、敵に触れるとHPが減り、0になると死んでしまう。もちろんギルかカイの、どちらかが死ぬとゲームオーバーである。

基本的に2人プレイ向けではあるが、1人でプレイしている人のほうが多かった。これはゲームがカイ主導で進むため、ギルは放っておいても「コール・ギル」の呪文でカイの隣にいつでも呼ぶことができるからである。画面外に取り残されてしまう前作の英雄・ギルの姿に深い憐憫の情を抱いたのは私だけではあるまい…(笑)。しかも今回のギルは弱い。フル装備のくせに、力が失われてしまったのか、最初はブルーナイトに勝つのがやっとの体力しかなくなってしまっているのだ…。

ライトユーザーにとってはまったく手が出ない代物でもあったのは周知の事実だが、前作を彷彿とさせるBGMや洗練されたグラフィック、キャラクターの魅力、斬新なゲームシステムは全国のドルアーガファンのハートをガッシリと掴み、前作のような理不尽な程の謎解きは少なかったためか、自力クリアを実現した人は割合多かったようだ。でもまあ、あくまでマニアレベルの話である。もちろん私はクリアなどとんでもなく、当時、上手い人のプレイをただ見ているだけだった。見ているだけでも充分楽しかった。

最終面「ENTRANT HALL」では、アキンド・ナイトという最強の騎士が8人待ち構える。カイの魔法はまったくといってよいほど効かないので、ここはギルの剣に頼ることになる。もちろんカイが回復魔法をガンガン使ってやらねばならないのだが。出口の前ではイシターの幻影が2人の闘いを見守るという、たまらないシチュエーション。アキンド・ナイトの最後の1人を倒すことで塔からの出口を開く鍵を入手、扉を出れば感動のエンディングが待っている。素晴らしいBGMとともにスタッフとキャストロールが流れてゲーム終了。私はゲームセンターで初めてこれを見たとき、自分がクリアしたわけでもないのに、泣きそうになってしまった(笑)。

自分でクリアしたのはずっと後、ナムコミュージアムVol.4にてようやく実現した。遠藤氏も語っているとおり、RPGとしては作りこみが甘く、完成度は及第点。しかしながら、年月を経た今でもファンを虜にさせるほどの魅力、古き良き時代の情熱が、このゲームには宿っているように思える。(哲坊)

語る! 「イシターの復活」

STT 殿

このゲームが出た当時、私は中3で、受験生真っ只中だったのですが、受験?そんなものは見えやしねー!!とばかりにハマりまくったのを覚えています(笑)。家の近くのゲーセンにはイシターが置いてなかったため、電車で駅4つ乗り継いだ所にあるゲーセンまで、往復280円の電車賃を支払ってイシターをプレイしに行ってました。中3で受験生なので、当然親からもらう小遣いの範囲内でしかプレイ出来ないのですが、その全てをこのゲームにつぎ込んでいました(笑)
その甲斐あって(?)、究極のカイたん1人と、HP999のギルくん4人を生み出す事が出来ました。2コインクリアにも挑戦してみましたが、「こんなもん2コインクリア出来るヤツぁ、人間じゃねぇ!!」と思い、あっさり断念(笑)。まぁ、中3の受験生にしては頑張った方ではないでしょうか??
最近、win版イシターをつい購入してしまったのですが、今やってもオモロイ!!15年以上経った今でも、全く色あせていません(言い過ぎ?)。15年以上経った今でも覚えている(笑) 究極のカイたんと、ギルくんのパスワードを入力してみると、あの頃の最強の2人がそのまんまモニターに映し出された時は、マジで感動しました!!
今は別のカイたんとギルくんを育てており、つい最近(て言うか昨日)「ENTRANT HALL」をクリアしました。次は、昔果たせなかった夢、2コインクリアに挑もうかと思っております(無理)。
そう言えば、PS版イシターには「裏イシター」なる物が存在するそうですが、win版でもプレイ出来るのでしょうか? もし出来るのなら、是非プレイしてみたいものです。長文、失礼致しました。(03.7.26)
評価…★★★★★★★★★★10

AAA MALE AAA MALE 殿

バグ技が超楽しいっ!! Death Spellで経験値かせいだり、Time Stop永続を利用した凶悪プレーの数々、壁の中で繰り広げるもう1つのアドベンチャー、アーチンがいないEntrant Hall、Shield Bluelineが必要なバンパイヤ、アキンド・アーチン・ウィスプの経験値測定などなど。普通は、こんなことばっかり書いていると嫌われかねないが、作者の「システムが許容する行為は全てレギュラー要素である」「やっていて偶然性のないゲームはつまらない」という思想が見事に具現化されている作品だけに、あえて書かせて頂いた。

一見まのびした雰囲気でありながら意外性の宝庫となっているこの作品、間違いなくわが青春の1ページである。アーケード版をなかなか見かけなくなったので、今ではPS版でプレーしている。ところで、PS版ではSword Barrierをかけるとナイト系の敵に触れても全くダメージを受けなくなるようだが、これは難易度設定によることか?(04.3.17)
評価…★★★★★★★★★★10

しゅん 殿

当時(1986年)はお金があまり無かったから社会人になって初めて買ったパソコンのX68000版イシターにはまりました。これはナイトもバットもスライムも動かなくてギルで倒せたから1人プレイではとてもやりやすかったです。でもバグがあんまり無くてバグの裏ワザが出来なかったのが少し残念でした。PS版のイシターがあると知ったときにはとっても嬉しくってジョイスティックを2つ買ってもちろん本体も買って昔の仲間を呼んで1週間ほどのめり込んでプレイしました。おかげで2コインは出来なかったけど3コインクリアは出来るようになりました。ホント青春時代に帰りましたね。いちばん好きなプレイスタイルはニューゲームから宝箱を使わずにどれだけカイの経験値が貯まるかを競うことですね。(05.1.6)
評価…★★★★★★★★★★10

十兵衛 殿

PS1ナムコミュージアムでやりました。やりはじめたころはいくばくか不満もありました。「ギルはドルアーガを倒した人なのに、ブラックナイトも倒せないなんて。それはないだろ」と。主な敵はカイの魔法の方で片付けるし、ギルの役目は二股に分かれた道の片方を進んでいって、鍵とか取ってくる役目ぐらい。

でも、ギルの本当の役割は最後にやってくるんです。最強の敵アキンドナイト8人との連戦。あれだけ役に立っていたカイの魔法はひとつも効きません。倒すにはギルが体を張るだけ。ギルが剣で戦っている間、カイはギルのサポートと回復。ああ、ここに男女の理想形が……。(05.7.14)
評価…★★★★★★★★8

kamiru 殿

中学3年のころゲーセンで出会う!見たことあるようだがどこか違う!?そうあのドルアーガの続編だった!はじめは他人のプレイを観戦、要領を得ると自分でプレイ。グラフィック、システムそして前作からパワーアップアレンジされたBGM全てが新鮮だった・・・・。なんで上るときは60階なのに降りるときは128階のの?なんて、お約束の突っ込みを入れながら黙々とレッドナイトにキラークラウドの呪文をかけデュオディメィションで最初に戻るプレイを繰り返す。

当時最高のゲームだった、ただアーケードゲームの宿命ゆえいずれ疎遠になるファミコンに移植希望のハガキをナムコのゲームを買うたびに出すが適わぬ願い・・・・。高校の友人がX68kのイシターを買う、よく遊びに行くが卒業とともに疎遠になる。数年後SFCのザ・ブルークリスタルロッドのデモ画面にイシターが出て懐かしい感傷の思いになる。

1996年11月PSのナムコミュージーアムに収録され10年越しの願いがかなう!まさか家庭用に移植されるとは思いませんでした、当時のゲーム環境(CD−ROMの大容量、レトロゲームブームの先駆け)の整いがかなえてくれました。 06.11.6
評価…★★★★★★★★★★10

NHK-FM 殿

最近になって、昔取ったアーケードゲームのVHS(自分プレイ)をDVDに焼いているとイシターの復活の2コインクリアが出てきた。(因みに、某雑誌の2コインルートとは結構違います。)録画したのはもう15年以上前かな。保存が悪かったのか色飛びやノイズが入っていて時代を感じる。最初はキャラ育ててクリアするだけでも大変で、そこが面白い、いいゲームだった。06.11.6
評価…★★★★★★★★★9

そもさん 殿

文句なしの殿堂。可もなく不可もなくというヘボな評価なんかつける事が出来ない。神様が作ったゲームの内の最高傑作2作。っていうか、今までであったゲームセンターのゲームの中で、頂点といっても良いだろう。でも、神様が携わった残りの2作は、さすがに私も10は付けられませんよ(笑)。

前作で助けたKIが今作では主人公、しかも魔法を使いこなしてGILよりも大活躍。けど後半になるとやっぱりGILがいなくちゃどうにもならない。このバランスが最高。当時は金をかけ、JAILER CHEMBER,EXECERCISE FILEDで一日荒稼ぎ、最高の自分だけのキャラを求めて2000円コースなぞざらだった。特に、Call GILの魔法は嫌いだったので、一人で2人を動かす事に情熱をかけた記憶も懐かしい。このゲームもクリアが誇れるゲームだけど、やっぱり自分が育てたキャラに感情移入が出来るのがポイント。ナムコミュージアムももちろん買ったけど、ゲーセンにあったらKAIAAAAAA GILNWLBで速攻プレイ。MAIN GATEの後のエンディングはやっぱり感動しまっせー。で、今でもオンラインゲームとなったゲーセンのドルアーガオンラインにはまる俺がいるわけだ。旦那&嫁はこの当時の格好以外考えられないよ。07.1.22
評価…★★★★★★★★★★10


遠藤雅伸氏、ドルアーガシリーズの秘密を語る
(2ちゃんねるより抜粋)

貴殿の投稿が、この頁を作ります。


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●このゲームを1〜10の数字で評価すると?
 ( )内の言葉は一応の目安ですので、補足があれば上に書いてください。

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