マルスに最初から付き従う、アリティア軍の重騎士(アーマーナイト)。
まず、FC版のアーマーナイトの特徴として、足が遅いのは仕方がないとして、「クラスチェンジできない」という欠点があった。そのうえ、成長率の低いキャラが多いため、期待したほど能力が伸びず、ただの「お荷物」と化してしまうという哀しい運命にあった。ドーピングアイテムのブーツなどを使えば、かなりマシにはなるのだが・・・。
ドーガは、それを象徴するようなキャラだった。序盤では、11という高い守備力を生かし、味方の盾となって活躍してくれるが、ステージが進むにつれて、敵の攻撃力や速度がアップするにつれ、前線に出すのがキツくなってくる。成長率は40%を超えるものがなく、特に肝心の守備力が10%という低成長率のため、レベル20まで上げたとしても、守備力は2〜3ぐらい上がればいいほう(戦士のバーツなどのほうが高くなる)。よって、終盤では通用しなくなる。とくに8面でロジャーが加入すると、ドーガを外してロジャー(守備力13)を使うユーザーが多かったに違いない。
SFC版では、その状況が一変した。相変わらず成長率は低いものの、レベル10で「ジェネラル」(将軍)にクラスチェンジ可能となったことで、守備力と魔防にボーナスポイントがついて大幅アップできる。剣が使えず、槍しか使えなくなった代わりに、城内で「手やり」を使えるのがアーマーナイトやジェネラルだけになったことで、彼らの存在意義が大幅に増したのである。
しかも、2部ではトムスやミシェランが登場しないため、ドーガが唯一の味方アーマーナイトになった。そのせいか、武器レベルの成長率もアップ。グラディウスを使えるのが、彼とシーマ(ジェネラル)の2人だけになった。この優遇っぷり、多少の違和感を感じはするものの、FC時代はとにかく不憫だったアリティアの重騎士が報われたのは素直に良かったと思う。相変わらず、台詞とか彼独自のエピソードもなく、キャラとしては地味であったけれど・・・。活躍度=B
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