コーエー(旧・光栄)信長の野望シリーズ

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信長の野望・嵐世記

ジャンル

歴史シミュレーションゲーム

発売

平成13年(2001年)

ハード

WIN
プレイステーションほか

哲坊の
個人的評価

★★★★★5

サウンド

★★★★★★★★8

もはやSLGの代名詞ともいえる、信長の野望シリーズ8作目(正式には9作目)。将星録と烈風伝はプレイしなかったため、久々に喜び勇んで購入したが、リアルタイム戦闘に馴染めず、しばし放置してしまった(ウィンドウズ版)。

しばらくしてから再開してみたが、画面も音楽も非常にクオリティが高くて感心したが、結局システム的には従来の信長シリーズと大差がない。本作の肝といえるのが外交で、諸勢力が非常に重要な役割を持っている。

要は彼らのご機嫌をとり、他国との戦争を繰り返すわけだが、その繰り返しのため、ほどなくして飽きてしまった。駆け引きはそれなりに面白いし、好きな人もいるのだろうが、自分は馴染めず。好みが分かれるゲームといえる。

戦闘をリアルタイムにしたのは、緊張感を持続させるためと解釈できるが、いざ交戦となると、ごちゃごちゃし過ぎて敵も味方もわからなくなる。結局、信長シリーズは「風雲録」あるいは「天翔記」で一応の完成を見たといえるので、こういう新たな試みがなされるのも仕方ないことか。

しかし、前作までの基本的な長所が、もっと踏襲されていても良いと思うのだが、なぜ毎回リセットされてしまうのかが疑問。

音楽は、菅野よう子時代からはずいぶんイメージが変わったものの、戦国時代の雰囲気が感じられて良かった。本作では、大名の勢力によって戦略画面のBGMが変わるが、現世の儚さを表に出した小大名(水煙る朝)から、勇ましい曲調の大大名(猛る大地)へと移り変わっていく。

そして天下人へと出世すると、これまでの労苦が報われるような明るい曲調の「覇天への路」に変化する。「覇天への路」に切り替わってからが長いので、ちょっと早いのは気になるが。ゲームには早々と飽きたが、BGMだけは今も抜き出して聴いているぐらいだ。(哲坊)

語る! 「嵐世記」

まくれ 殿

え〜、発売後間も無いですが、とりあえずCOMに負ける事は無くなったのでレビュー致します(笑)。将星録、烈風伝と続いた箱庭形式を捨て、基本的には天翔記の国取り城取りに戻ってます。

烈風伝派と天翔記派とに二分されつつあった最近の信長ですが、(風雲録が一番と言う人も多い)烈風伝派の私としては購入にためらいがあったのも事実です。が、やってみると結構面白いんですな、これが。前評判は芳しくなく、実際最初の全国統一にはやはりストレスが溜まりました。その最大の原因はリアルタイム戦闘にありました。

正直戦闘フェイズの完成度は?です。敵味方ゴチャゴチャしすぎで命令出しにくいですし、城攻めが現実的ではないんですよね。騎馬隊、槍隊で天守閣をつついて落とすってのはなんだかなぁ。守備側も城に篭って鉄砲でつるべ打ち、って戦法がとりづらいし。勝手に城外に出て行くやつらがいっぱい。(汗;)錠かければいいんですが、やりづらい。

でもなれてくるとやりづらい中にも攻略法が見えてきて、そうなってくるといつもの如く敵無しです。結局は国人衆、寺社勢力を味方につけた者勝ちなんですよね。つうか、そいつらがすべて敵でも勝てますけどね。

この手のゲームってストレスを感じさせない負け方って重要だと思うんですよ。勝ちっぱなしがそりゃぁ気持ちいいでしょうけどそれだと手応えがないのも事実。そういう意味では今作の本願寺勢力というのがキーポイントかな、と思っておりました。

寺社勢力のほとんどが一向宗ですから。鉄砲隊が無限に沸いてきますし。しかし、それでも攻略法を見出した後、敵ではなくなりました。まあ、謙信、信玄より手ごわいですが。本願寺勢力はある程度理不尽な強さでも良かったかな、とも思っておりますが...。

つまり、中盤以降は例の如く中だるみです。第二軍団以降の軍団長にお任せでクリアーです。そして、第二のストレスは群雄割拠好きの私にとってはあまりにも好戦的なCOM大名!

スタートして2ターン目には小大名がボコボコ滅んで行く...。3年も経てば有名大名さえも滅んでしまっている...。

個人的にはもう少し史実に沿った展開をしてくれないと戦国の世に飛び込んだ気がしないんですが。この辺は個人差でしょうね。この展開の早さが良い!と言う方もいらっしゃいますし。不満だらけのようですが、これが慣れてくるとそんなもんかな、的にハマッていく自分が居りました。(笑)

武将数は大幅増加でマイナー武将も日の目を見ましたし、なんといっても信長誕生シナリオの復活が嬉しいですね。親父殿たちでのプレイは一味違います。マイナーイベントも増加してますし。

クリアーするのに10年かからないスピード勝負も出来ますし、じっくり腰を据えてプレイすることもできます。まあ、そのころはCOMの誰かが征夷大将軍でしょうけど。また、武将の成長スピードも程よい感じです。天翔記みたいに後半には化け物武将がゴロゴロ、ということも無いですし。ただ、今回は戦闘中に結構寝返ります。あの義将謙信でさえ。

また、戦闘中に捕らえた武将も戦後処理の段階で死んでたりします。有名武将だと悲しいですよ〜。出奔する輩も多いです。一門衆でもポンポン出て行きます。この辺は相性と威信値が重要みたいですね。

一部を除いて(信長と信行とか)一門衆はどうかと思いますが。全体的な完成度という点で考えると、急いで発売したな...という感が拭えませんが個人的にはほんの少しの改良で最高傑作に成り得る作品だとは思っております。あれ?と思う点はまだありますが、それはまた掲示板にでも...。(笑) それでも面白いと思いますよ。
評価…★★★★★★★7

太祖無帝 殿

正直かなり期待していたゲームだったのですが、戦闘がリアルタイムになってしまったというのはプレイしていて辛かったです。人にもよるとは思いますが、部隊が勝手に動き回るというのは戦闘状況が把握しにくくかなりストレスを感じました。私の頭脳の処理速度が遅いせいもあるのですが(苦笑)、やってる内にどの武将の部隊に何を指示したかわかんなくなっちゃったし、とにかくごちゃごちゃに動き回るので部隊がどの武将の部隊か判別できなくなっちゃってました。なんか委任しているのと変わらない気がします。

内政は特に問題はなかったですし国人、寺社、忍者などとの折衝はなかなか雰囲気出ていて、グラフィックも音楽もレベルは高いし、それなりに楽しめたことは間違いないんですよ。リアルタイム式の戦闘に順応できるかできないかが嵐世記の評価のポイントだと思いました。ただ武将の出奔があまりにも多すぎるというのはイマイチですよね。相性のデータって本当に正確なの?(03.8.26)
評価…★★★★★★6

桐一葉 殿

久しぶりにプレイしてます。かつて投げ出した理由がよくわかりました。合戦モードの不合理に呆れたのです。鉄砲伝来直後に、寺院勢力等が鉄砲隊の完全戦力を持っていること。戦国大名をしのぐ、諸勢力の兵力と錬度。それらが短時間で完全復活する謎の経済力。どれも納得できません。また、あらゆる意味で窮屈なリアルタイム戦闘も面白くなかったです。内政と外交は楽しかったのですが、合戦の不合理さは苦痛で、私はプレイ続けられなかったです。結構なマシンパワーも要ると思います。(05.1.6)
評価…★★★3

氏繁@殿

皆さんの評価は低いようですが、私にとっては傑作だと思います。室町幕府の旧勢力ファンの私は信長誕生の復活は大歓迎だったからです。しかし、これだけの名作にもひとつ難点が、それは本願寺の強さです。本願寺はいくら信長を十年間に渡って苦しめたからといって強過ぎです。まくれ殿とその点では同感だと思います。(06.3.17)
評価…★★★★★★★★★★10

木野誠 殿

結局のところ、国人衆、海賊衆、寺社、教会等、第三勢力へ施しばかりしていた記憶がほとんどのゲームです。特に国人衆は意味不明。ほとんどの大名の家臣は国人衆だろうに。戦国大名だって毛利なんかは元国人だからね。リアルタイム合戦もなんじゃこりゃ、っていうでき。城が城の機能を果たしていないし、いくら敵将を集団で囲んでもするするすり抜けられてしまう理不尽さ。リアルタイムこそ陣形が重要なんでないの?売り文句に「桃山文化が匂い立つ」みたいなものがありましたが、グラフィックで勝負しようと考えた時点でダメですよ。(06.3.17)
評価…★★★3

バルビエリ 殿

ウリのリアルタイム戦闘ですが、ビジュアル的になんともしょぼい。騎馬武者が殴り合ってる絵とか、城に向かって鑓を振り回す足軽とか・・操作性もあんまり良くなかった。あと諸勢力の軍勢が強すぎる。どうやっても潰せないし。敵に回してしまって手詰まりになること多し。

ただ個人的に、公家・国人衆・自治都市・忍者等、大名と武将以外の人々がたくさんいて活動してるのは好きです。登場武将数も多いし、いままでのシリーズで全然目だたなかった武将が超高能力になってたりしてるし、人物一覧みたいなのを見てるだけで結構面白かった。突如〜寺の坊さんが戦国大名になったり、血統が絶えると架空武将が出てくるのも面白い。06.11.6
評価…★★★★4

いっぷん

風雲録以来、ご無沙汰になっていた信長の野望シリーズですが、ひさびさに購入したのがこの嵐世記です。評価の高い天翔記と比較できない身ですが、個人的にはリアルタイム戦闘も含めて好きですね。

これも古いゲームですが、アートディンクの「関が原」というゲームに凝っていた時期があったのですが、これもリアルタイムですし、三成・家康の立場で西軍・東軍を指揮するので、完全な部下ではなく盟主という立場からの大まかな指示しかできないんですね。はっきり言ってストレスは溜まるんですが、そこに大きな集団を指揮する難しさを感じたりして楽しんでいました。

そういう点では、嵐世記は自分の部下だからある程度具体的な指示も出せるし、緊迫した戦場で自分の意のままに味方が動いてくれないリアルさをそれなりに再現してくれていたと思います。これまでの戦闘モードが、考える時間が確保されていて、すべて指揮者の意図どおり動かせる「将棋」を楽しむようなものだったとすれば、嵐世記の戦闘モードは「野球やサッカーの監督(もしくはキャプテン)」気分を楽しむような感覚です。

諸勢力もそこそこ強くてこれもまた良かったと思います。弱小大名でも、国人と仲良くしてればそう簡単に滅亡されないところなんかは今までのシリーズでは再現できなかったリアルな部分だと思います。嫌われ者の松永久秀などで「信長包囲網」をプレイすれば、本人の能力が高くとも諸勢力との関係修復に忙殺されて思うように勢力が伸ばせない悲哀が実感できます。

欲を言えば、もう少し城の数を増やしてスケールを大きくして欲しかったし、凡将でかまわないから、配下武将を増やしたい場合には手っ取り早く一族や地元から登用できるようにして欲しかった。どれだけ国が豊かになっても、配下武将が少ないと動員兵力がずっと少ないままだったので。07.12.20
評価…★★★★★★★★8

 

貴殿の投稿が、この頁を作ります。


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 ( )内の言葉は一応の目安ですので、補足があれば上に書いてください。

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